福岡県で宇宙日本食開発が活発化、JAXA認証を目指す
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が認証する「宇宙日本食」を開発する動きが、福岡県内で急速に広がっています。県の後押しもあり、近く九州で初めての宇宙日本食が誕生する見込みです。商品化を目指す企業や団体は、JAXAのお墨付きを得ることで、ブランド力の向上につなげたいと考えています。
地元食材を活用した宇宙食の開発進む
福岡県飯塚市の県立飯塚研究開発センターでは、健康食品の開発を行う企業「福岡フーズ」が、宇宙日本食の認証を目指したゼリーの開発に取り組んでいます。このゼリーは、スティック状(長さ約12センチ)でアルミ包装されており、重力が小さい宇宙空間でも味がしっかり感じられるよう、濃いめの味付けと強い酸味が特徴です。試食した社員からは「いくつでもいけそう」「味がしっかりしている」といった感想が寄せられています。
同社はもともと、フレイル(虚弱)予防を目的としたシニア向けのプロテインゼリーを開発しており、卵白を原料に使用しています。宇宙でも重力がない環境で体が衰える可能性があることから、昨秋から自社のゼリーを宇宙日本食として認証する事業に乗り出しました。県の補助事業を活用し、開発を加速させています。
多様な宇宙日本食候補が登場
福岡県内では、他にも宇宙日本食の候補となる食品が開発されています。例えば、あまおうゼリーやはかた地どりおかゆ、ピエトロドレッシングなど、地元の特産品を活用した商品が挙げられます。これらは、宇宙飛行士の栄養補給や食欲増進を目的としており、機能性も重視されています。
宇宙日本食の認証を得るためには、JAXAが定める厳格な基準を満たす必要があります。これには、長期保存が可能であること、微生物汚染のリスクが低いこと、そして宇宙環境での安全性が確保されていることなどが含まれます。福岡の企業や団体は、これらの要件をクリアするために、試作と改良を重ねています。
地域経済への波及効果に期待
宇宙日本食の開発は、単に宇宙空間での食糧供給を目指すだけでなく、地域経済への波及効果も期待されています。JAXAの認証を受けることで、商品のブランド価値が高まり、国内外での販売拡大につながる可能性があります。また、福岡県の農産物や食品加工技術のPRにも役立つでしょう。
県関係者は、「宇宙日本食の開発を通じて、福岡の食文化と先端技術を世界に発信したい」と意気込んでいます。2026年を目処に、九州初の宇宙日本食が誕生する見込みで、今後の動向が注目されます。



