セルフタッチでストレス軽減 桜美林大教授が提唱、セロトニン分泌で不安感低下
セルフタッチでストレス軽減 セロトニン分泌で不安感低下

セルフタッチで心を安らげる 桜美林大教授が提唱する新たなストレス対処法

つらい時に体をさすってもらうと、気持ちが安らぐことはないでしょうか。「手当て」という言葉があるように、肌の触れ合いは心にも良い影響があるとされています。しかし、他人と気軽に触れ合うのは難しく、抵抗がある人も多いでしょう。そこで、桜美林大学教授の山口創さん(身体心理学)が提唱するのが「セルフタッチ」です。自分で自分を触ることでストレスを軽減する効果が確認されており、現代社会で注目を集めています。

具体的な方法と効果的な実践タイミング

山口さんによると、セルフタッチにはいくつかの方法があります。まず、腕の外側に手のひらを当て、肩から手首までの間を5秒くらいかけてゆっくりさする動作を左右数回繰り返します。次に、自分を抱きしめるように両腕を胸の前で交差させ、指先を鎖骨付近に当てて左右交互に1回ずつ、トントンと軽くたたく方法もあります。この動作は「バタフライハグ」とも呼ばれ、トラウマのケアに用いられることもあります。風呂上がりや就寝前など、リラックスできる時間に行うのがお勧めです。

山口さんは、リズミカルに皮膚に刺激を与えることで、精神を安定させる「セロトニン」というホルモンが分泌されると説明します。セロトニンは、いらいら感や不安感を低下させる効果があり、継続的な実践で「セルフコンパッション」(自分への思いやり)が高まることが期待できます。

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コロナ禍をきっかけに研究が進む

山口さんがセルフタッチに注目したきっかけは、他人との「距離」が生まれたコロナ禍でした。他人との触れ合いに苦手意識を持つ人が増えたと感じ、ストレス社会に対処できる手軽な方法として研究を始めました。実際、日常的にストレスが強い中高年の企業従事者に10日間、セルフタッチを実践してもらったところ、イライラ感や不安感が低下し、自分への思いやりが高まることが確認できたと言います。

山口さんは「セルフタッチは、自分自身を大切にする行為でもあります。継続することで、嫌なことがあっても立ち直りやすくなると期待できます」と話しています。この方法は、特別な道具や場所を必要とせず、誰でもすぐに始められる点が大きな魅力です。

現代社会では、仕事や人間関係によるストレスが増加しており、心の健康を保つための手段が求められています。セルフタッチは、そんな中で新たな選択肢として注目を集めており、今後も研究が進められる見込みです。心を軽くする秘訣として、日常生活に取り入れてみる価値があるでしょう。

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