ブレークスルー賞、ミューオン精密測定の国際チームが受賞 標準理論検証に挑む
ブレークスルー賞、ミューオン測定の国際チームが受賞

科学界のアカデミー賞「ブレークスルー賞」、ミューオン測定の国際チームが基礎物理学部門で受賞

科学界で最高峰の栄誉の一つとされる「ブレークスルー賞」の発表が4月18日(日本時間19日)に行われ、基礎物理学部門において、素粒子の一つである「ミューオン」の性質を精密に測定し、素粒子物理学の基盤をなす「標準理論」の検証に長年取り組んできた国際研究チームが選出されました。

60年以上にわたる精密測定の成果が高く評価

ブレークスルー賞は、米グーグルの創業者らによって2012年に設立された賞で、科学や数学における画期的な業績を表彰するものです。今回受賞したのは、欧州合同原子核研究機関(CERN)と米ブルックヘブン国立研究所、米フェルミ国立加速器研究所を中心とする共同研究チームです。

このチームは、60年以上にわたり、ミューオンの磁気的な強さ(磁気能率)の精密測定を継続的に実施してきました。その結果、驚異的なレベルの精度を達成し、標準理論からのわずかなズレの可能性を探る重要なデータを提供しています。

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標準理論の検証に向けた挑戦が続く

現在のところ、測定結果が標準理論からの明確なズレを示しているかどうかについては、最終的な結論は出ていません。しかし、審査委員会はこの研究を「注目すべき理論的、実験的、そして技術的な試み」として高く評価し、受賞に至りました。

日本の研究者も貢献、メイン装置で重要な役割

この国際的な研究プロジェクトには、日本の研究者も深く関与しており、メイン装置の開発や実験の実施において重要な貢献を果たしています。フェルミ国立加速器研究所をはじめとする施設では、磁石のリングなどの高度な装置が活用され、ミューオンの精密測定が可能となっています。

研究チームは今後も、より一層の精度向上を目指し、標準理論の検証を進めていく方針です。この取り組みは、素粒子物理学の新たな発見や、宇宙の根本的な理解につながる可能性を秘めており、科学界から大きな期待が寄せられています。

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