福岡・安徳大塚古墳で最古級円筒埴輪を発見、古墳時代前期の歴史解明に新たな手がかり
福岡・安徳大塚古墳で最古級円筒埴輪を発見

福岡・安徳大塚古墳で最古級円筒埴輪を発見、古墳時代前期の歴史解明に新たな手がかり

福岡県那珂川市教育委員会は、国指定史跡「安徳大塚古墳」における発掘調査で、福岡平野において最古級の可能性が高い円筒埴輪の破片を確認したと発表しました。この発見は、古墳時代前期後半(4世紀後半)頃の前方後円墳である安徳大塚古墳の墳丘斜面から多数の破片が出土したもので、考古学的に重要な意義を持つと専門家は指摘しています。

詳細な調査結果と年代推定

安徳大塚古墳は全長64メートルの前方後円墳で、今回の調査では墳丘の斜面に積み上げられた円筒埴輪の破片が大量に発見されました。特に注目されるのは、併せて出土した壺形埴輪の型式が、5世紀初頭頃の老司古墳(福岡市南区、国史跡)よりも古いと見られる点です。このことから、出土した円筒埴輪は福岡平野において最古級のものと推定されています。

調査を指導する重藤輝行・佐賀大学教授(考古学)は、「近畿地方から広がった円筒埴輪が、九州北部でどのように普及していったかを理解する上で、貴重な手がかりとなる発見だ」とコメントしています。この発見は、古墳時代の文化伝播や地域間交流を研究する新たな視点を提供するものと期待されています。

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歴史的意義と今後の展望

安徳大塚古墳での円筒埴輪発見は、福岡平野における古墳時代前期の歴史解明に大きく貢献する可能性があります。円筒埴輪は古墳の祭祀や権威を示す重要な遺物であり、その年代特定は地域の政治・社会構造を理解する鍵となります。

今後の調査では、出土した破片の詳細な分析を通じて、製作技術や原料の由来など、さらなる情報が明らかになることが期待されます。この発見は、日本の古代史研究において、九州地方の役割を再評価する契機となるかもしれません。

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