奈良・明日香村で7世紀後半のL字状塀跡出土、木簡も初発見 甘樫丘遺跡群の倉庫群区画を解明
明日香村で7世紀後半のL字状塀跡出土、木簡も初発見

奈良・明日香村の甘樫丘遺跡群で7世紀後半のL字状塀跡が出土、木簡も初めて発見

奈良県明日香村の甘樫丘遺跡群において、7世紀後半(飛鳥時代)のL字状の塀跡が出土しました。村教育委員会が18日に発表したもので、同遺跡群では初めて木簡も見つかり、当時の土地利用の活発な様相を解明する重要な成果として注目を集めています。

倉庫群を区画する塀跡と木簡の発見

今回出土した塀跡は、直角に折れ曲がる柱穴5基が確認され、南北2.1メートル、東西7.2メートルの範囲に及びます。南北の長さはこれまでの調査結果と合わせて、少なくとも15メートルに達することが判明しました。この塀跡の内側では、2022年から2024年度にかけての調査で倉庫跡2棟と井戸跡が発見されており、これらの施設を区画する塀跡であったと推測されています。

また、木簡は2024年度の調査で発見され、残存長さ25センチ、幅2.7センチの大きさです。赤外線画像による解析では、「□ □□稲賜 奉了」(□は判読不能)と読める文字が確認されました。この内容から、稲などを納めた倉庫群の性格を示している可能性が高いと見られています。

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甘樫丘一帯の歴史的背景と今後の調査展望

甘樫丘一帯は、大豪族・蘇我蝦夷と入鹿父子が邸宅を構えていた場所として知られていますが、乙巳の変(大化改新、645年)で滅ぼされた後、公的施設が置かれたと考えられています。今回の発見は、この歴史的変遷を裏付ける新たな証拠として意義深いものです。

村教育委員会文化財課の長谷川透係長は、「木簡の内容に関連する施設が広がっていた可能性が高く、倉庫群の規模は小さく、役宅としての機能も考えられます。今後の調査を通じて、遺構の性格をさらに解明していきたい」と語りました。

現地は既に埋め戻されており、現地説明会は開催されませんが、20日午後1時から村中央公民館で発掘調査報告会が開かれます。参加費は無料で、先着160人まで受け付けられており、問い合わせは同課(0744-54-5600)までとなっています。

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