三重県鈴鹿市で約1500年前の「小札鋲留衝角付冑」出土 県内初の貴重な発見
鈴鹿市で1500年前の冑出土 三重県内初の「小札鋲留衝角付冑」 (26.02.2026)

三重県鈴鹿市で約1500年前の冑が出土 県内初の「小札鋲留衝角付冑」

三重県鈴鹿市は2月25日、同市国分町にある古墳時代の前方後円墳「富士山1号墳」から、約1500年前の冑(かぶと)が出土したと発表しました。この冑は「小札鋲留衝角付冑(こざねびょうどめしょうかくつきかぶと)」と呼ばれる特殊な形式で、三重県内での出土は初めてとなります。

貴重な発見の詳細と特徴

市文化財課によると、冑は鉄製の武具で、昨年12月に古墳の後円部を調査中に発見されました。粘土で覆われた埋葬施設から端の一部が見つかり、全体の大きさは直径20~25センチ、高さ約15センチと推定されています。

小札鋲留衝角付冑の特徴は以下の通りです:

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  • 長方形の薄い鉄板を重ね合わせて作られている
  • 鉄製の鋲(びょう)で留める独特の構造
  • 主に古墳時代中期の古墳に副葬されていた
  • 当時の有力な首長が埋葬されていたとみられる

この発見により、古墳時代の冑の出土は三重県内で7例目となりました。

歴史的意義と今後の調査

市文化財課の担当者は「鉄の製造や加工といった当時の技術の高さがわかる貴重な発見だ」と強調しています。小札鋲留衝角付冑は古墳時代中期に特徴的な形式で、当時の権力構造や技術水準を考える上で重要な資料となります。

同課では今後、この冑を通じて大和王権との関わりについて調査を進める方針です。古墳時代の政治構造や地域間の関係を解明する手がかりとして期待が寄せられています。

現地説明会の開催と保存処理

出土した冑は現在、保存処理が行われており、直接見ることはできません。しかし、市では3月14日午後1時半から3時まで、写真などを用いた現地説明会を開催します。

説明会の詳細:

  1. 日時:3月14日(土)午後1時30分~3時
  2. 場所:富士山1号墳発掘調査現場(鈴鹿市国分町)
  3. 参加費:無料
  4. 天候:小雨決行

この説明会では、出土状況や冑の特徴について専門家による解説が行われる予定です。

継続的な発掘調査の背景

鈴鹿市では、富士山1号墳の保存を目的とした発掘調査を2020年度から継続しています。今回の冑の発見は、この長期的な調査活動の中で得られた重要な成果の一つです。

古墳時代の遺物が良好な状態で出土したことは、当時の埋葬習慣や社会構造を研究する上で極めて価値のある発見と言えます。地域の歴史解明に新たな光を当てる発掘調査として、今後も注目が集まりそうです。

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