徳島県で約1億3000万年前の恐竜の歯の化石が発見され、一般公開へ
徳島県立博物館(徳島市)は10日、勝浦町の約1億3000万年前(白亜紀前期)の地層から、イグアノドン類とティタノサウルス形類の恐竜の歯の化石を各1点ずつ発見したと発表しました。これらの貴重な化石は、12日から同博物館の常設展「徳島恐竜コレクションコーナー」で一般公開される予定です。
発見された化石の詳細と特徴
イグアノドン類の歯の化石は、長さ2.95センチ、幅2センチ、厚さ1.3センチの大きさで、縁には荒い鋸歯が残っています。歯根が保存されていることから、死後に顎から外れたものと推測されています。一方、ティタノサウルス形類の歯の化石は、長さ1.9センチ、幅1.2センチ、厚さ9ミリで、先端部分が欠損している状態です。
これらの化石は、昨年10月から12月にかけて勝浦町内で実施された地層調査中に発見されました。イグアノドン類の化石について、博物館の辻野泰之学芸員は、「今後の発掘調査では顎の化石の発見も期待されます。また、歯の幅が比較的大きいことから、大きな個体の可能性もあるでしょう」とコメントしています。
発見の意義と今後の展望
この発見は、徳島県における白亜紀前期の恐竜の生態や分布を理解する上で重要な手がかりとなります。イグアノドン類は草食恐竜として知られ、ティタノサウルス形類は巨大な竜脚類の一群で、いずれも当時の環境を反映する貴重な資料です。
博物館では、これらの化石を一般公開することで、地域の自然史への関心を高め、教育や研究に役立てることを目指しています。今後も継続的な調査が行われる予定で、さらなる発見が期待されています。



