生成AI「小説家」の著作権、法整備へ 政府が新たな指針案
生成AI「小説家」の著作権、法整備へ 政府が指針案

政府は、生成AI(人工知能)が自律的に創作した小説や詩などの著作権の取り扱いについて、新たな指針案をまとめた。AIが人間の指示なしに生成した作品の権利帰属や、既存の著作物を学習データとして利用する際のルールを明確化し、関連法の整備を進める方針だ。

背景と目的

近年、ChatGPTなどの大規模言語モデルの発展により、AIが人間と遜色ない小説や記事を生成することが可能となった。しかし、現行の著作権法では、AIが生成した作品の権利者や、学習に用いられた著作物の扱いが不明確であり、クリエイターや出版業界から懸念の声が上がっていた。政府は、文化庁と内閣府が連携し、有識者会議を設置して議論を重ねてきた。

指針案の主な内容

指針案では、AIが完全に自律的に生成した作品については、著作権を認めない方向性が示された。一方、人間が創作過程に実質的に関与した場合、その人間に権利が帰属する可能性があるとしている。また、AIの学習データとして著作物を利用する際には、権利者への許諾や対価の支払いが原則必要とされ、無断利用を防ぐための技術的措置や契約の重要性が強調された。

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さらに、AIによる著作権侵害が発生した場合の責任の所在についても言及。AIの開発者や提供者、利用者それぞれの責任範囲を明確化し、迅速な紛争解決のためのガイドラインを策定する方針だ。

今後のスケジュール

政府は、この指針案を基に、年内にも著作権法の改正案を国会に提出する見通し。また、国際的な調和も考慮し、諸外国の動向を注視しながら、AI時代に即した著作権制度の構築を目指す。

出版業界やクリエイター団体からは、指針案を歓迎する声がある一方、AIの進化のスピードに法整備が追いつくか懸念する意見も出ている。政府は、継続的な見直しを行い、柔軟に対応する姿勢を示している。

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