東京ガス、高輪ゲートウェイ駅周辺でCO2回収装置を設置 洗濯洗剤原料製造サービスを開始
東京ガスは2月19日、JR山手線の高輪ゲートウェイ駅(東京都港区)周辺の再開発地区「高輪ゲートウェイシティ」において、空気中の二酸化炭素(CO2)を回収して洗濯用洗剤の原料を製造する新たなサービスを開始すると発表しました。この取り組みは、国内で初めての試みとして注目を集めています。
サービス開始の詳細とスケジュール
同社によれば、このサービスは2026年4月から開始される予定です。完成した洗剤は、高輪ゲートウェイシティ内の施設で利用される計画となっています。具体的な運用方法としては、複合ビルの地下に設置された「エネルギーセンター」に東京ガスのCO2回収装置を導入します。
この装置は、冷暖房設備やその他のガス機器から排出される排気からCO2を効率的に回収します。回収されたCO2は、水酸化カリウムと化学反応を起こさせ、洗濯用洗剤の原料となる炭酸塩を製造します。その後、この原料は洗剤メーカーに引き渡され、製品化される流れです。
CO2回収装置の仕様と導入実績
東京ガスが設置するCO2回収装置は、高さ164センチメートル、奥行き167センチメートル、幅77センチメートルのコンパクトなサイズを特徴としています。この装置はカナダの企業によって生産されており、北米地域では約90台の導入実績があります。その信頼性と実績が、今回の日本国内での導入を後押ししています。
このサービスは、環境負荷の低減と資源の有効活用を両立させる画期的な取り組みとして評価されています。CO2を回収して洗剤原料に再利用することで、従来の廃棄物処理や新規原料調達に比べて、環境への影響を大幅に削減できると期待されています。
環境技術の新たな展開
東京ガスのこのプロジェクトは、都市部での再開発と環境技術の融合を目指す先進的な事例です。高輪ゲートウェイシティのような大規模な再開発地区において、CO2回収装置を導入することで、地域全体のカーボンフットプリント削減に貢献することが可能となります。
さらに、このサービスは以下のような利点を持っています:
- 環境負荷の低減:CO2の回収と再利用により、温室効果ガスの排出量を削減します。
- 資源の循環利用:廃棄物となるCO2を有用な洗剤原料に変換し、資源の有効活用を促進します。
- 地域貢献:完成した洗剤を地区内の施設で利用することで、地域経済にも寄与します。
東京ガスは、今後もこのような環境に配慮した技術の開発と導入を進め、持続可能な社会の実現に努めていく方針です。高輪ゲートウェイシティでの成功をモデルケースとして、他の地域への展開も視野に入れているとされています。



