国際再生可能エネルギー機関(IRENA)のフランチェスコ・ラカメラ事務局長は、共同通信の書面インタビューに応じ、再生可能エネルギーが「発電コストや安定性の面で優れており、現在最も競争力のある発電方法である」と強調した。その上で、化石燃料や原子力発電は安全保障上の懸念があり、「持続可能なエネルギー源として限界がある」との見解を示した。
再エネの急速な普及とコスト低下
ラカメラ氏は、昨年全世界で新たに導入された再生可能エネルギーの発電容量が約700ギガワットに達したと説明。特に太陽光発電については、2010年以降、発電コストが80%以上低下したと指摘した。この急激なコスト低下が、再エネの競争力を一層高めているという。
化石燃料と原発の課題
一方で、石炭などの化石燃料を用いた発電や原子力発電は、短期間かつ低コストでの導入が難しいとラカメラ氏は指摘。さらに、これらのエネルギー源は環境への悪影響に加え、安全保障上のリスクも抱えており、「環境保護だけでなく、安全保障の観点からも、今こそ再生可能エネルギーを強化すべき時が来ている」と訴えた。
ラカメラ氏の見解は、世界各国のエネルギー政策に影響を与える可能性があり、今後の動向が注目される。



