南極観測船しらせが豪州フリーマントルに入港、観測隊は帰国へ
2026年4月4日、南極観測船「しらせ」が豪州・フリーマントル港に入港しました。67次南極地域観測隊を乗せた同船は、長期間にわたる南極での観測活動を終え、隊員たちは6日に空路で帰国する予定です。しらせはその後、北上を続け、4月23日に神奈川県の横須賀港に帰港する見込みです。
入港時の様子と隊員たちの反応
しらせは4日午前10時(日本時間同11時)ごろに港に入り、多くの隊員が甲板で入港の様子を見守りました。入港前には甲板にラッパの音が響き、出迎えの人々に手を振って応える隊員たちの姿も見られました。青木茂隊長は、「長いオペレーションではあったが、やるべきことをやって、多くの宝物を持って帰ることができた」と述べ、南極での観測結果や採取した試料に満足感を示しました。さらに、「野心的な計画だったと思うが、それに見合う観測をしてきた。分析すれば、確実に成果は出てくる」と自信をのぞかせました。
艦長の安堵と隊員の帰国への期待
岩瀬剛艦長は、「無事に入港でき、観測隊を送り届けられてほっとしている。(しらせ乗員は)帰国するまで2週間あるので、気を緩めずがんばっていきたい」と話し、任務の無事完了を安堵しました。一方、66次の越冬隊から引き続き67次の後半日程に参加した国立極地研究所の福原達雄さんは、約1年半ぶりの帰国を控え、「浦島太郎の気分。日本はどうなっているのか」と笑いながら語りました。福原さんは、「とりあえず、家に帰って家族に『帰りました』と報告をしたい。話がありすぎて、何を話したらいいか」と目を細め、帰国への期待を膨らませていました。
67次隊の観測活動の概要
67次隊は、1シーズンに豪州と南極の間を2往復する「2レグ制」で活動しました。前半日程は2025年12月に出発し、昭和基地などを経て2026年2月に豪州に戻りました。後半日程では、一部の隊員を入れ替えて2月に出港し、3月下旬まで東南極・トッテン氷河沖での観測に臨みました。このような集中的な観測活動を通じて、気候変動や環境科学に関する貴重なデータが収集されました。



