米アップルが、6月に開催する世界開発者会議(WWDC)で、生成人工知能(AI)を搭載した次世代音声アシスタント「Siri」を発表する可能性が高まっている。関係筋の情報として、複数の米メディアが30日、報じた。
生成AIでSiriが進化
アップルは、OpenAIの「ChatGPT」やグーグルの「Gemini」のような大規模言語モデルをSiriに統合し、より自然な対話や複雑なタスクの処理を可能にするとみられる。ユーザーは、Siriにメールの下書き作成や写真編集、アプリ間の連携作業などを依頼できるようになる。
WWDCでの発表内容
WWDCでは、iOS 18やmacOS 15などの新OSとともに、Siriの大幅なアップデートが発表されると予想される。新Siriは、オンデバイス処理とクラウド処理を組み合わせ、プライバシー保護を重視しながら高度なAI機能を提供するという。
また、アップルは自社開発の生成AIモデル「Ajax」や、独自の大規模言語モデルを活用する計画で、他社との差別化を図る。さらに、アプリ開発者向けにSiriの機能を拡張するAPIも提供し、サードパーティアプリとの連携を強化する見通し。
競争激化するAIアシスタント市場
生成AIを巡っては、マイクロソフトが「Copilot」、グーグルが「Gemini」を発表するなど、各社が競争を激化させている。アップルは、Siriを進化させることで、iPhoneやMacなどのエコシステムの魅力を高め、ユーザーの囲い込みを狙う。
一方で、プライバシーやセキュリティに関する懸念にも対応する必要がある。アップルは、ユーザーデータの取り扱いについて透明性を高め、オプトイン形式でのAI機能提供を検討しているとされる。
WWDCは6月10日から開催予定で、基調講演で新Siriがお披露目されるか注目が集まる。



