トランプ米大統領は16日、人工知能(AI)の安全性と競争力の両立を目指す大統領令に署名した。この大統領令は、連邦政府機関に対し、AIシステムの導入前にリスク評価を実施し、その結果を公開することを義務付ける内容となっている。
規制の主な内容
大統領令は、AIシステムの開発・利用において、安全性、透明性、公平性を確保するための枠組みを定めている。具体的には、連邦機関はAIシステムが市民の権利や安全に与える影響を評価し、差別や偏見を生じさせないよう対策を講じなければならない。また、AIシステムの意思決定プロセスが説明可能であることを求めている。
競争力強化への取り組み
一方で、米国のAI分野におけるリーダーシップを維持するため、研究開発への投資促進や、AI人材の育成・確保も盛り込まれている。連邦政府は、産学官連携を強化し、AI技術の革新を後押しする方針だ。
背景と反応
この大統領令は、AIの急速な進展に伴うリスクへの懸念が高まる中で発表された。ホワイトハウスは声明で「AIの恩恵を最大限に引き出しつつ、国民を守るための責任ある枠組みを構築する」と説明。一方、一部のテクノロジー企業からは、規制強化がイノベーションを阻害する可能性があるとの懸念も出ている。
専門家は、今回の大統領令が今後のAI規制の方向性を示す重要な一歩になると評価する一方、国際的な規制調和の必要性も指摘している。



