政府、AI規制法を閣議決定 リスクに応じ開発者に義務
政府、AI規制法を閣議決定 リスクに応じ義務

政府は15日、人工知能(AI)の利用拡大に伴うリスクに対応するため、AI規制法を閣議決定しました。この法律は、AIシステムの開発者や提供者に対し、リスクの程度に応じた義務を課す内容となっています。

法律の概要と目的

AI規制法は、AI技術の社会実装を促進しつつ、人権侵害や差別、プライバシー侵害などのリスクを防止することを目的としています。特に、医療、雇用、金融など、人々の生活に重大な影響を及ぼす分野でのAI利用を厳格に規制します。

リスク分類と義務

法律では、AIシステムをリスクの高さに応じて「高リスク」「限定リスク」「低リスク」の3段階に分類。高リスクAIには、リスク評価の実施、透明性確保、人間による監視システムの導入などが義務付けられます。限定リスクAIには、利用者への情報提供義務が課され、低リスクAIは自主的なガイドライン遵守が求められます。

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罰則と執行体制

義務違反があった場合、企業には最大で売上高の4%または20億円の罰金が科される可能性があります。また、個人情報保護委員会が新たに設置するAI監視局が、法律の執行を担当します。監視局は、AIシステムの検査や改善命令を行う権限を持ちます。

産業界の反応

経済界からは、規制強化によるイノベーションの阻害を懸念する声が上がっています。一方、消費者団体は、リスクへの対応が不十分だと指摘し、より厳格な規制を求めています。政府は、パブリックコメントを経て、年内の国会提出を目指す方針です。

この法律は、欧州連合(EU)のAI規制法(AI Act)を参考にしたもので、日本として初めての包括的なAI規制となります。政府は、国際的なルール作りにも積極的に貢献する考えです。

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