東京都板橋区の高島平団地で計画されている高さ約110メートルの賃貸タワーマンション(タワマン)建設計画を巡り、見直しを求める市民団体「住民参加のまちづくりを考える会@高島平」が5月30、31の両日、建設予定地である旧高島第七小学校(旧高七小)前で、計画された建物とほぼ同じ高さに風船を上げる実験を行いました。参加した住民10人からは「やっぱり高い」「建ったら圧迫感がある」との声が上がりました。
風船実験の経緯
この実験のきっかけは、昨年10月の東京新聞の記事で、千葉県船橋市の高根台団地の建て替えを巡り、住民が風船を上げて10階建ての高さを自分の目で確かめたという手法を知ったことです。考える会は同団地の自治会に手法を問い合わせ、風船やヘリウムガスタンクを購入するなど準備を進めてきました。
実験当日の様子
今年4月29日昼に練習で風船を上げた際は、強風に流されてしまいました。その後、日々の風の吹き方を観察し、風がほとんどないことが多い午前7時に挑戦。5月30日は5個の風船を長さ110メートルの釣り糸に束ね、ゆっくりと上空に上げると、風船は青空に高く舞い上がりました。
タワマンに建て替えられる団地に住む80歳の女性は「高くて高くてびっくり。新しい所ができたら若者が本当に集まるのか。私は今のまま一生終われればいい」と話しました。
住民の懸念
住民らは、高層マンションが建設されることで日当たりや風通しが悪くなること、周辺の景観が損なわれることなどを懸念しています。また、団地のコミュニティが崩れることへの不安も聞かれます。考える会は今後も建設反対の活動を続ける方針です。



