愛する人と別れ、信州へ旅立つ心情を歌った名曲「あずさ2号」で知られる兄弟デュオ「狩人」の特別コンサートが7日、大町市文化会館で開かれる。♪春まだ浅い信濃路へ――。この歌詞は、市内の名勝・仁科三湖の青木湖から着想を得たことで知られる。「豊かな水資源をたたえる市の魅力を再発見してほしい」と市民有志が企画した。
青木湖は、県内有数の透明度を誇り、美しいハート形が特徴。静寂な環境から「思索の湖」とも呼ばれる。そんな青木湖に避暑で訪れたことのある作詞家の竜真知子さんが、松本市からJR大糸線で青木湖へ向かうイメージで書いたとされる。
大町市は豊富な水資源で発展してきた。しかしピーク時に4万人台だった人口は今年、2万5000人を割り込んだ。仁科三湖の観光客数もこの15年で約86万人から約21万人に激減。実行委員長の諏訪光昭さん(74)は「コンサートが地域の再活性策を考える一助になれば」と話す。当日は狩人の歌の前に、仁科三湖の魅力に迫る映像「湖物語」を上映するという。
哀愁を帯びたメロディーで国鉄時代の昭和に大ヒットしたあずさ2号。令和に入っても歌い継がれ、2号はなくなったが、午前8時ちょうどに新宿を出て大糸線を走る列車は今も残る。
全席指定で、前売り券は3000円、当日券は4000円。会場では大糸線関連の写真、鉄道グッズの展示、食のもてなしや物産販売もある。午後3時開演。問い合わせは同会館(0261・22・9988)へ。



