秋田市出身の映画監督・成田洋一さん(65)が、2018年夏の甲子園で準優勝した金足農業高の活躍を描く映画「旋風」の前日譚を短編で制作するため、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。成田監督は「がむしゃらに頑張る球児の姿から勇気やパワーを感じてもらえる作品を作りたい」と意気込みを語る。
「金農旋風」とは
2018年の金足農業高は、吉田輝星投手(現オリックス)を中心とした県内出身選手のみのチームで、甲子園準優勝の快進撃を遂げ、「金農旋風」と呼ばれた。当時テレビで観戦していた成田監督は「彼らの姿から救われた人がいたのではないかと思い、誰かが映画を作らないといけないと感じた」と振り返る。
映画のストーリーと今回の取り組み
映画は、大仙市をイメージした街で花火師を目指していたが夢を諦め病にも苦しむ高齢の男性が、金足農をモデルにした高校の野球部の甲子園でのプレーに心を動かされる物語。今回のCFでは、映画本編につながる前日譚として、球児やマネジャーの中学時代や当時の男性の様子を描く短編を制作する。
集まった金額に応じて制作内容が異なり、目標の1500万円では約1分の作品、3000万円では成田監督の代表作「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の制作プロダクションによる10分程度の作品、4000万円では20~30分の短編作品が完成する見込み。
CFの詳細
CFは3000円から100万円まで受け付け、返礼品としてエンドロールへの名前や企業ロゴの掲載、撮影現場へのエキストラ参加権、完成作品のDVDなどが用意されている。短編作品は今年中に制作・発表し、再来年の映画公開を目指す。
成田監督は「がむしゃらに頑張ることや、中高年の人に『まだ人生やり直せる』という勇気を与える作品にしたい。秋田ゆかりの俳優の起用も検討している」と支援を呼びかける。
関係者の声
2018年当時、金足農野球部のメンバーで現在は同校でコーチを務める高橋佑輔さん(25)は、成田監督から複数回の取材を受けたことを明かし、「『旋風』と呼ばれた様子を成田監督がどのように作品にしていくのか楽しみ。金農生や卒業生が母校に誇りや自信を持つきっかけになればうれしい」と語った。
CFはクラウドファンディングサイト「Makuake」で7月末まで受け付けている。



