庄原市の西城自治振興センターの一室で、月2回開かれている「歌声ひろば」で、アコーディオンを演奏する古川由紀さん(84)の姿がある。古川さんは旧西城町(現・庄原市)の元教育長で、現在も地域の高齢者たちに歌声を届けている。
歌声ひろばの活動内容
古川さんが奏でるアコーディオンの音色に合わせ、地域の70~90歳代の男女約20人が唱歌や童謡、昭和の歌謡曲などを歌う。アコーディオンのレパートリーは約600曲にのぼり、毎回、季節を感じる曲を織り込み、手作りの歌詞カードを用意している。演奏の前後には曲のできた時代背景や歌詞の内容についての解説も交えるため、参加者からは「歌詞を見て声を出すことで若返るよう」と評判だ。
古川さんの経歴と功績
古川さんは1961年に旧西城町役場に入り、教育長も務めた。2005年の市町合併を機に退職し、その後歌声ひろばを始めた。依頼を受けて近隣地域に出かけることもあり、これまでの開催回数は1450回を超える。この活動が認められ、庄原市から2026年2月にふるさと功労賞が贈られた。
地域への思い
高齢化が進む地域にあって、古川さんは「歌うことは、のどが鍛えられ、大きく呼吸もできるので、健康づくりには最適。住民が元気に過ごせば地域も元気になる」と話す。体の動く限り演奏を続けるつもりだ。



