将棋の伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦(中日新聞社など主催)の挑戦者決定戦が28日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、後手番の伊藤匠二冠(23)が羽生善治九段(55)に90手で勝利し、藤井聡太王位(23)=竜王・名人・棋聖・棋王・王将、愛知県瀬戸市=への挑戦権を獲得した。伊藤二冠が王位に挑むのは初めて。羽生九段のタイトル通算100期をかけた挑戦は持ち越しとなった。
対局の詳細
午後7時35分、伊藤二冠が羽生九段に勝利した瞬間、会場には静かな拍手が響いた。対局後、伊藤二冠は「厳しい戦いでしたが、粘り強く指せました」と振り返った。一方、羽生九段は「内容は悪くなかったが、最後にミスが出た」と語った。
王位戦七番勝負の日程
王位戦七番勝負は7月4日に浜松市で開幕し、全国を転戦する。第7局は9月28、29日に甲府市で指されることが決まった。日程や開催地はこれまで未定だったが、この日決定した。
伊藤匠二冠のプロフィール
伊藤二冠は2002年生まれ、東京都出身。宮田利男八段門下。13年、6級で棋士養成機関の奨励会に入会し、20年に棋士となった。同学年である藤井王位との対戦成績は6勝15敗と負け越しているものの、タイトル戦では24年に叡王、25年に王座を奪取している。両親は名古屋市出身。
注目の対決
藤井王位と伊藤二冠は同学年で、将棋界の「2強」として注目を集めている。今回の王位戦は、両者の実力が試される重要な一戦となる。伊藤二冠はこれまで藤井王位に苦戦しているが、最近のタイトル獲得で勢いづいている。



