任侠電器第70回:現代家電の修理可能性を伊達が語る
任侠電器第70回:現代家電の修理可能性

「でも、新しいもののほうが、性能もいいし省エネなんでしょう?」

「電気代がもったいないと思ったら替えりゃあいいんです。でも、設定温度とかこまめに掃除するとかで、充分省エネになりますよ」

「電器屋さんにそう言われると、なんだかほっとしますね」

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「昇さんにはいい顔されませんがね。機械ってのは、丁寧に使えば長持ちするもんです」

「いい顔をされない?」

「そりゃあ、どんどん新しいものを売ればそれだけ儲かるわけですから」

「今どきの家電ってのは、昔みたいに修理をしながら使うより、新製品を買うほうが結局は得だって言うじゃないですか」

「ああ、メーカーはそう言いますよね」

「実際は違うと……?」

「違うとは言いません。でも、修理できないわけじゃない」

「でも、昔の機械とはずいぶん様子が違うんでしょう?」

「そりゃあそうですが、修理できない機械なんて基本的にありませんよ。例えば、そのエアコンです」

伊達は壁を指さす。「部品がなけりゃお手上げですが、基盤とかあれば取っ替えりゃいいんです」

阿岐本が日村を見て言った。

「今どきの電気製品ってのは、昔のとはずいぶん違うもんだって思っていたがなあ」

日村は言った。

「どんな製品もコンピュータが組み込まれているんで、素人にはお手上げだって聞きました」

伊達がうなずいた。

「そう。昔みたいに、ハンダでコードをくっつけてって訳にはいきません。まあ、パズルみたいなもんですかね」

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