福島・富岡町で初の地産ワイン「2025とみおかさくらロゼ」が販売開始
福島県富岡町のJR富岡駅近くに位置するワイン醸造所「とみおかワイナリー」は、4月4日から、自社の醸造設備で初めて仕込んだ念願の地元産ワイン「2025とみおかさくらロゼ」の販売を開始しました。このワインは、ワイナリー直営のショップや、4日と5日に町内で開催される「夜の森桜まつり」の出展ブースで購入することができます。
原発事故からの復興を支えるブドウ栽培の歩み
とみおかワイナリーの遠藤秀文社長(54歳)ら有志は、2016年、原発事故に伴う全町避難中からブドウの栽培を開始しました。津波被害を受けたJR富岡駅の東側にブドウ畑を拡大し、これまで富岡産のブドウを使用して町外の醸造所でワインを仕込んできました。しかし、昨年ワイナリーが開所し、昨秋からは自前の醸造設備での仕込みが始まり、ついに地元産ワインの製造が実現したのです。
フルーティーな味わいと今後の展開
「2025とみおかさくらロゼ」は、チェリーやベリー系の香りが特徴で、ジューシーでフレッシュな果実味と酸味が調和し、フルーティーな飲み口となっています。容量は750ミリリットルで、価格は3,300円(税込み)です。同時に、山梨県産や山形県産のブドウを使用し、同ワイナリーで醸造した赤ワインや白ワインも発売されます。
さらに、5月23日にワイナリーで開催される1周年記念イベントに合わせて、町内産ブドウを使用した赤ワインや白ワインの発売も予定されています。遠藤社長は、「富岡に苗木を植えてから10年が経ちました。この土地でワインを造る日を信じて歩んできた道のりです。初醸造のワインには、地域への深い思いと、明るい未来への願いを込めています」と熱く語りました。
この取り組みは、福島の復興を象徴する事例として、地産地消の推進や地域経済の活性化に貢献することが期待されています。とみおかワイナリーの活動は、単なるワイン製造を超え、コミュニティの絆を強め、持続可能な未来を築くための重要な一歩となっています。



