大阪・関西万博の遺産を未来へ 官民連携の「未来創造会議」が始動
2025年に開催された大阪・関西万博のレガシー(遺産)を活かし、先端技術の実装化を推進するため、大阪府や大阪市、関西経済界のトップが協議する「未来創造会議」の初会合が3月31日、大阪市内で開催されました。この会議では、次世代モビリティーや再生医療、脱炭素などの分野で具体的な支援策を講じていく方針で関係者が一致しました。
官民トップが集結 5月中旬までに具体策を決定
会議には、関西経済連合会の松本正義会長、吉村洋文大阪府知事、横山英幸大阪市長らが出席。議論の焦点は、万博で注目を集めた先端技術を社会実装へと導くための具体的なプロジェクトです。特に、空飛ぶクルマの商用運航や、iPS細胞を活用した再生医療、ペロブスカイト太陽電池の実用化などが優先課題として挙げられました。
参加者は、これらのプロジェクトに対する支援方針を5月中旬までに決定することを確認。迅速な意思決定により、万博終了後の技術継承を確実なものとする姿勢を示しました。
最大370億円の剰余金を活用 将来的な法人化も視野
支援策の財源としては、万博運営で生じた最大370億円の剰余金の一部を充てる方針が明らかになりました。会議の代表に就任した松本正義氏は、会議での決定事項を推進する運営団体を将来的に法人化し、剰余金を承継させる構想を提示。これにより、持続可能な支援体制の構築を目指します。
吉村洋文知事は会議後の記者会見で、「万博の成果を一過性で終わらせるのではなく、豊かな未来社会につなげることが重要だ」と強調。万博レガシーの長期的な活用に向けた決意を語りました。
脱炭素社会の実現へ 多角的なアプローチを協議
会議では、脱炭素分野についても活発な議論が交わされました。ペロブスカイト太陽電池の活用は、再生可能エネルギーの普及を加速させる鍵として位置付けられています。加えて、次世代モビリティーの導入を通じた交通分野の環境負荷低減にも言及され、多角的なアプローチで持続可能な社会の実現を目指す方針が確認されました。
この「未来創造会議」は、官民が連携して万博の遺産を最大限に活用し、関西地域のイノベーションを牽引する役割を担うことが期待されています。今後の動向に注目が集まります。



