大規模火災から3か月、大分市佐賀関に住民の憩いの場「関ばっくす」カフェが開店へ
大分市佐賀関にカフェ「関ばっくす」開店、火災後の復興の一歩

大規模火災の被災地に希望の灯り、カフェ「関ばっくす」が開店へ

昨年11月に発生した大規模火災から3か月が経過した大分市佐賀関で、住民がコーヒーを飲みながら安らぎを得られるカフェ「関ばっくす」が、21日にオープンします。このカフェは、火災で離れた住民に戻ってきてほしいという願いを込めて設立され、地域の復興とコミュニティの再生を後押しする役割を担っています。

避難所での活動が発端、住民の希望でカフェ実現

カフェのマスターを務めるのは、渡辺忠孝さん(65歳)です。渡辺さん自身も火災の際に避難所で生活し、その中で被災者にコーヒーを振る舞い、励ましの言葉をかける活動を続けてきました。精神保健福祉士としての経験を活かし、避難者の不安や悩みに耳を傾ける姿勢が評判となり、多くの住民から信頼を集めました。

避難所が閉鎖された後も、「コーヒーがまた飲みたい」という住民の声が寄せられ、渡辺さんはこの要望に応えるため、カフェ開設を決意しました。自治会に相談したところ、田中自治公民館の一室を借りることができ、コーヒー豆や紙コップなどの資材も支援物資で賄える見通しが立ちました。

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「関ばっくす」の名前に込められた願い

カフェの名前「関ばっくす」は、白地ののれんに筆書きで掲げられています。この名前には、火災で離れた住民に戻ってきてほしい、という強い願いが込められています。渡辺さんは、「外を歩いても誰にも会わないほど人が減った」と地域の寂しさを感じており、住民が交流し、地区を離れた人も気軽に立ち寄れる場を作りたいと考えました。

18日にはプレイベントが開催され、近所の住民が集まり、早速会話を楽しむ様子が見られました。自宅が焼失した会社員(51歳)は、「久しぶりにマスターのコーヒーが飲めた。おいしかった」と喜びを語り、カフェが心の拠り所となることを期待しています。

運営計画と今後の展望

カフェは土日祝日と、火災が起きた日と同じ毎月18日に開店します。渡辺さんは、来年以降に予定される被災者向け市営住宅が完成するまで、この活動を続けるつもりです。「3か月たっても眠れず、苦しくてどうしようもない人もいると思う。孤独になったらここを利用してほしい」と話し、カフェが心のケアの場となることを願っています。

約30畳の和室には20席分のテーブルや座いすが並べられ、住民がくつろげる空間が整えられました。渡辺さんは、エプロン姿でコーヒーを注ぎ、一人ひとりに手渡すことで、温かい交流を促進しています。

この取り組みは、単なるカフェ開店にとどまらず、火災後の地域再生に向けた重要な一歩です。住民同士の絆を深め、失われたコミュニティを再構築する役割を果たすことが期待されています。

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