松葉ガニ豊漁、水揚げ量61%増 自主規制と好天で資源回復
松葉ガニ豊漁、水揚げ61%増 自主規制で資源回復 (14.04.2026)

松葉ガニの水揚げ量が大幅増加、自主規制と好天が資源回復に貢献

今シーズンのズワイガニの水揚げ量が、雄の「松葉ガニ」で267トンと前シーズンより61%増加したことが、鳥取県のまとめで明らかになった。この大幅な増加は、漁業者が資源保護のため漁獲量を自主規制し、好天により出漁が安定したことが主な要因とされている。全体の水揚げ量は610トンで、前シーズン比14%増加しており、県は「引き続き将来を見据えた資源管理に取り組む」としている。

漁業者の自主規制と天候条件が豊漁を支える

沖合底引き網漁船23隻が操業し、雄の松葉ガニの水揚げ量が顕著に伸びた。鳥取県漁業調整課の担当者によると、漁業者は甲羅の幅による漁獲制限を国の基準よりも厳格に適用することで自主規制を強化し、資源が回復傾向にあった。また、漁期前半を中心に天候が良く、しけが少なかったため、安定的に出漁できたことが水揚げ増加につながったという。

全体の水揚げ金額は21億2988万円で前シーズン比3%減少したが、1キロあたりの平均単価は3490円と15%低下した。雄の松葉ガニの水揚げ金額は13億4280万円で6%減、平均単価は5028円と41%減少し、昨シーズンの約6割程度にとどまった。一方、親ガニ(雌)は318トンで5%減、水揚げ金額は7億3649万円で1%増、平均単価は2315円と7%上昇した。若松葉ガニは25トンで26%減、水揚げ金額は5058万円で8%減、平均単価は2020円と23%増加した。

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トップブランド「五輝星」が過去最高単価を記録

ズワイガニのトップブランドである「五輝星」の1匹あたりの平均単価は10万1553円に達し、ブランド化が始まった2015年度以降で過去最高を記録した。水揚げされた五輝星は132匹で、前シーズンより26匹減少したものの、水揚げ金額は1340万円、1匹の最高額は100万円と高値を維持している。

ズワイガニの魅力発信へ協議会が発足

ズワイガニの魅力を広く発信するため、昨年10月には「日本海ズワイガニ五府県PR協議会」が発足した。鳥取県や京都府など日本海側の5府県の漁業者団体や行政機関で構成され、全国底曳網漁業連合会が事務局を務める。協議会は、出港や水揚げ、選別の様子を約1分にまとめた動画を作成し、県境港水産事務所の公式インスタグラムで公開している。

また、鳥取県と県沖合底曳網漁業協会が作成したのぼりには、5匹のズワイガニをあしらった共通ロゴが使用されており、食文化の発信や資源保護への取り組みが込められている。こののぼりは、昨年11月に鳥取港で開催されたズワイガニの初競りでお披露目された。

今シーズンの漁期は2025年11月6日から2026年3月20日までで、ズワイガニは雄のカニと雌の「親ガニ」、脱皮して間もない雄の「若松葉ガニ」を指す。今回の豊漁は、持続可能な漁業に向けた自主規制の効果が表れた事例として注目されている。

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