静岡県がドライブレコーダー映像提供事業者を募集 2500台超が「走る防犯カメラ」に
犯罪の抑止と県警察の捜査協力を目的として、静岡県が業務用自動車のドライブレコーダー(ドラレコ)映像の提供に協力する民間事業者・団体の募集を開始しました。この取り組みにより、少なくとも約2500台の車両が「走る防犯カメラ」として機能することになります。
幅広い事業者が応募 既に81団体が登録
県くらし交通安全課によると、募集は2月上旬から開始され、3月4日時点で新聞販売店、警備業者、金融機関、建設業者など81の事業所・団体から応募がありました。登録車両数は2505台に上り、このような全県的な取り組みは珍しいとされています。
登録事業所・団体は、ドラレコ搭載車両に貼り付ける専用シートを配布されます。これにより、車両が「街の目」として機能し、犯罪抑止に貢献することが期待されています。
多様な稼働時間帯で24時間体制を構築
登録車両の稼働時間帯は様々で、幅広い時間帯をカバーできる点が特徴です。
- 新聞販売店:夕刊配達時には小中学校の下校時間帯を、朝刊配達時には未明から明け方にかけて監視
- 警備業者:深夜の巡回活動で夜間の安全確保
- 建設業者:早朝の現場移動時に通勤時間帯をカバー
この多様な時間帯のカバーにより、事実上24時間体制での防犯ネットワークが構築されることになります。
捜査の迅速化に期待 データ消失前に映像提供
事件・事故発生時には、県警察が登録事業者に映像提供を依頼し、迅速に入手できる仕組みが整えられています。捜査関係者は、ひき逃げ事件などでは近隣を通行していた車両を特定するまでに1週間ほどかかる場合もあり、「データが上書きされて記録が消える前に、迅速に映像を提供してもらえれば非常にありがたい」と期待を寄せています。
既存の取り組みと今後の展開
県内では既に、藤枝市や三島市で新聞販売店が県警にドラレコ映像を提供する取り組みが始まっています。また、袋井市では昨年、新聞販売店が県と連携し、ドラレコ搭載バイクで新聞配達しながら子どもを見回る防犯活動の実証実験も実施されました。
希望する民間事業者は専用のQRコードから応募できます。問い合わせは県くらし交通安全課(054-221-3714)まで。この取り組みが県内の安全・安心な街づくりにどのように貢献するか、今後の展開が注目されます。



