市川市動植物園の子ザル「パンチくん」が世界的な注目を集める
千葉県市川市動植物園で飼育されているニホンザルの赤ちゃん「パンチ」(雄、7か月)が、オランウータンのぬいぐるみを母親代わりに抱く愛らしい姿で、世界中から熱い視線を浴びている。この小さな子ザルの人気は国境を越え、米ホワイトハウスの公式X(旧Twitter)や海外主要メディアが相次いで取り上げるなど、予想外の広がりを見せている。
ホワイトハウス公式Xに登場 グーグルも特別演出
2026年2月25日(日本時間)、トランプ大統領の一般教書演説に合わせ、ホワイトハウス公式Xが公開したビンゴゲーム画面の一角に、パンチが「オランママ」と名付けられたぬいぐるみと戯れる画像が掲載された。これにより、政治の舞台にまでパンチの存在が浸透していることが明らかになった。
さらに、検索大手のグーグルは、ホームページの検索窓に「パンチくん」と入力すると、ハート形のパンチのイラストが画面を落下するユニークな演出を追加。利用者を楽しませるとともに、デジタル空間でもその人気を後押ししている。
海外メディアが殺到 SNSで拡散される人気
市川市動植物園が公式Xでパンチの存在を紹介したことをきっかけに、その話題は瞬く間にSNSやマスコミに広がった。米CNNや英BBCをはじめとする複数の海外メディアが取材に訪れ、同園が提供する映像とともに、パンチの姿を世界中に発信している。
この影響はぬいぐるみ市場にも波及。パンチが愛用するオランウータンのぬいぐるみは、販売元のイケア・ジャパン(船橋市)で在庫が急減し、25日現在、在庫のある実店舗のみでの販売に切り替えられた。海外でも一時的に売り切れが発生するなど、需要が高まっている状況だ。
週末に約6000人来園 園側も驚く反響の大きさ
パンチの人気は来園者数にも顕著に表れており、週末の22日にはコロナ禍後最多となる約6000人が市川市動植物園を訪れた。長い待機列ができたため、園側は入園時間を1時間繰り上げ、午後3時までとする入場制限を実施せざるを得なかった。
市動植物園課の安永崇課長は、パンチがサル山での環境に順調に適応していることを報告しつつ、海外を含む反響の大きさについて次のように語った。「小さな動物園の1匹の子ザルであるパンチが、これだけの影響を与えていることに驚いている」。地元千葉から発信された温かい物語が、世界を動かす力を持ったことを示す事例となっている。
