小江戸川越の伝統「茶そば」、三大銘茶ルーツ「河越茶」で味わう絶品グルメ
川越の茶そば、河越茶で味わう絶品グルメ

小江戸川越の伝統「茶そば」、三大銘茶ルーツ「河越茶」で味わう絶品グルメ

「小江戸」と呼ばれ、城下町の風情を色濃く残す埼玉県川越市。蔵造りの町並みが続く「一番街」には、老舗の茶そば専門店「寿庵 蔵のまち店」が佇んでいます。ここでは、地元産の「河越茶」をふんだんに使用した茶そばが、訪れる人々を魅了しています。

絶妙な配合の茶そば「割子そば7段」

同店の看板メニューである「割子そば7段」(2400円)は、そばの量が最も多いと評判です。鮮やかな緑色の茶そばが入った割子が七つ重なって提供され、その高さは約23センチにもなります。まずはつゆをつけずにそばだけをすすってみると、そばの香ばしさとつるつるとした食感に加え、抹茶の香りとほのかな渋さがさわやかに感じられます。これは、そば粉と抹茶の配合具合が絶妙だからこそ実現する味わいです。

そばに練り込まれているのは、川越市やその周辺で栽培された「河越茶」の抹茶です。南北朝時代の茶の産地を記した文献にも「武蔵河越茶」の記述があり、全国三大銘茶の一つに挙げられる狭山茶のルーツと言われています。近年は狭山茶の方が有名ですが、約10年前、川越独自の特産品を作ろうという地元商工関係者の動きの中で、「河越茶」が再び注目されるようになりました。

4代目店主の藤井清隆さん(53)は、「川越ならではの茶そばにしようと、約10年前、そばに使う抹茶は全て河越茶に切り替えました。見た目と味で川越を感じてほしい」と語ります。また、「割子そば7段」には、刻みネギとわさび以外に、エビ天、油揚げ、ごま、とろろ、ナメコおろし、ウズラ、のりの7種類の具・薬味が付き、味の変化も楽しめるのが特徴です。

菓子屋横丁で味わう「河越茶飴」

店を出て5分ほど歩けば、多くの菓子店が軒を連ねる「菓子屋横丁」があります。ここでは、河越茶の抹茶を使ったスイーツが増えていますが、中でも手作り飴の老舗「玉力製菓」(1914年創業)が作る「河越茶飴」(約110グラム入り、370円)がお薦めです。丸い緑色の飴を舌の上で転がすと、煮詰めた水飴や砂糖の甘さと、濃厚な河越抹茶の苦みが調和しながら溶けていき、心が癒やされる味わいです。

寿庵 蔵のまち店は、埼玉県川越市幸町3の18に位置し、営業時間は午前11時15分から午後7時まで(そばがなくなり次第終了)。水曜日が定休日です。一方、玉力製菓は川越市元町2の7の7にあり、営業時間は午前10時から午後4時までで、月曜日が定休日(祝日の場合は翌火曜日に振り替え)となっています。詳細は各ウェブサイトで確認できます。

川越市は、蔵造りの町並みや歴史的な建造物が多く残る観光地として知られ、今回紹介した茶そばや河越茶飴は、その伝統と味覚を体感できる貴重なグルメです。小江戸の街を散策しながら、地元産の食材を活かした絶品料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。