金沢21世紀美術館、外国人入館者が過去最多を記録
金沢21世紀美術館は4月2日、2025年度に窓口でチケットを購入した外国人入館者が8万9108人に達し、過去最多となったと発表しました。この数字は窓口購入者全体の約2割を占めており、全国的に増加する訪日外国人客(インバウンド)の間で同館の人気が高まっていることを示しています。
統計開始以来の大幅な増加傾向
同館は、2015年3月の北陸新幹線金沢開業を受けて、同年4月から窓口購入した外国人の統計を開始しました。2025年度の数字は、前年度(2024年度)の5万2320人から1.7倍に増加し、統計を開始した2018年度の4万6676人と比較すると約2倍に拡大しています。この急増は、インバウンド需要の拡大を反映したものと言えるでしょう。
多言語対応で欧米観光客を惹きつける
日本政府観光局によると、2025年の訪日外国人客数は約4270万人で、2年連続で過去最多を更新しました。金沢21世紀美術館では、特に欧米からの観光客が目立つといい、2025年1月からは常設展示にQRコードを設置し、スマートフォンで英語、フランス語、イタリア語など8言語の解説を表示できるようにしています。この多言語対応が、外国人客の利便性向上に貢献していると考えられます。
総入館者数はコロナ禍前の水準に回復
2025年度の同館の総入館者数は207万9288人で、新型コロナウイルス感染症の流行前の水準に戻りつつあります。しかし、来年5月から2028年3月まで、大規模改修のため長期休館を予定しており、同館広報室は「一時お別れのイベントも計画しているので、ぜひ楽しんでほしい」とコメントしています。この休館期間は、施設のさらなる魅力向上に向けた重要なステップとなるでしょう。
金沢21世紀美術館は、石川県の観光拠点として、インバウンド需要の取り込みに成功し、地域経済や文化振興に寄与しています。今後の改修を経て、より多くの国内外の来館者を迎えることが期待されます。



