千葉県の人口が、2025年の国勢調査結果(速報値)で初めて減少に転じたことが、県のまとめで明らかになった。1920年の調査開始以来、一貫して増加を続けてきた人口が、ついに減少局面を迎えた。
県全体の人口動向
2025年10月1日時点の県内人口は625万8512人で、2020年の前回調査から2万5968人減少した。減少率は0.41%となる。世帯数は287万5923世帯で、前回から10万2083世帯増加。しかし、1世帯当たりの人数は2.18人と0.09人減少しており、単身世帯や少人数世帯の増加が示唆される。
減少が顕著な市町村
人口が減少したのは25市17町村に上る。最も減少数が多かったのは市原市で、9913人減少。次いで銚子市(7005人減)、香取市(6256人減)、佐倉市(4884人減)、君津市(4797人減)と続く。減少率で最も高かったのは芝山町の13.17%で、同町の人口減少が際立っている。
増加した地域の特徴
一方、人口が増加したのは県北西部の12市。最も増えたのは千葉市で2万19人増、次いで流山市(1万5281人増)、柏市(8905人増)、印西市(7791人増)、船橋市(7728人増)の順。増加率では流山市が7.65%でトップとなり、東京圏への通勤が容易な地域での人口流入が続いている。
調査の背景と注意点
今回の速報値は、県が各市町村のデータを独自に集計したもの。総務省が今後発表する公式の結果速報とは数値が異なる可能性がある。県は今後、詳細な分析を進め、人口減少対策の検討に活用する方針。
千葉県の人口減少は、全国的な少子高齢化の影響に加え、東京一極集中の流れが地方部の人口減少を加速させている実態を反映している。特に、県南部や東部の地域で減少が顕著であり、地域間格差が広がっている。



