愛知・宇連ダム貯水率0%の危機、豊川用水で節水対策を強化
水不足が深刻化する豊川流域で、豊川用水の水源の一つである宇連ダム(愛知県新城市)の貯水率が、17日にも0%に達する見込みとなりました。この厳しい状況を受け、豊川用水節水対策協議会は16日、豊川用水の節水対策を17日午前9時から強化することを決定しました。具体的には、農業用水と工業用水を45%、水道用水を25%削減する措置が取られます。
貯水量の深刻な状況と背景
水資源機構豊川用水総合管理所によると、16日午前0時現在の貯水量は、宇連ダムが0.3%、大島ダムが10.9%で、全体では7.8%にとどまっています。宇連ダムの貯水率が0%になれば、2019年以来の事態となり、17日からは最低水位以下の貯留水を活用するため、ポンプによる揚水を開始します。
背景には、ダム周辺での記録的な少雨があります。宇連ダム地点の降水量は、昨年10月以降、6か月連続で平年値を下回っており、特に今年1月の降水量は1ミリと、平年のわずか2%に留まりました。今月も2~4日と6日に降雨がありましたが、貯水率の回復には至っていません。
東三河5市の緊急メッセージと市民への協力要請
東三河地域の豊橋市、豊川市、蒲郡市、新城市、田原市の5市長は16日、合同で緊急メッセージを発出しました。「夜間、水道ノータッチ運動」と銘打ち、17日から当面の間、市民や事業者に対し、夜間(午後11時~午前5時)の水道使用の自粛を要請しています。不要不急の水道水の使用を控え、蛇口をこまめに閉めたり、風呂の残り湯を再利用したりするなど、徹底した節水への協力を呼びかけています。
この措置は、水資源の枯渇を防ぎ、地域の生活や産業を守るための緊急対応として実施されます。関係者は、市民の理解と協力を得ながら、水不足の解消に向けた取り組みを続けていく方針です。



