書店と図書館のコラボで本の魅力を再発見
愛知県豊田市の丸善豊田T-FACE店では、豊田市中央図書館との共同企画「本のプロが厳選!書店員と図書館員があなたに選ぶ本」が展開されています。この企画は、図書館側からの提案をきっかけに始まり、両施設のスタッフが打ち合わせを重ねて実現しました。稲垣亜香里店長は、「書店と図書館はどちらも本に親しめる場所ですが、それぞれの強みと弱みがあります」と語ります。
書店と図書館の違いを活かした選書
書店の魅力は、最新の話題作が豊富に並ぶ点にあります。しかし、売れ行きを重視するため、品ぞろえはトレンドに左右されがちです。一方、図書館の強みは、絶版になった本や地域に根ざした資料が長く保管されていることです。ただし、人気作は予約待ちになることが多く、同じ本を複数置くことは稀です。この企画では、そんな両者の特性を活かし、文芸書、児童書、専門書、映画化・ドラマ化作品、豊田市関連本の五つのジャンルから、各スタッフが1冊ずつ選書しました。
おすすめの3冊を詳しく紹介
選ばれた本の中から、特に注目すべき3冊をご紹介します。
- 「シャボンだまサーカス」:豊田市在住の新人絵本作家・吉田のばらさんの作品で、絵本雑誌「MOE」のグランプリ受賞作です。サーカス団のこぐまの初舞台を描いた心温まる物語で、柔らかい絵とリズミカルな文章が特徴です。書店側が新刊の強みを活かして選びました。図書館では4月16日に吉田さんの講演会も予定されています。
- 「陰陽師0」:夢枕獏さんの人気小説を原作に、安倍晴明の生誕1100年を記念して制作された映画のノベライズ本です。若き晴明が都の陰謀に巻き込まれるストーリーで、山崎賢人さん主演の映画と合わせて楽しめます。
- 「めくるめく数学。」:女性数学者による専門書で、図書館側が選びました。日常に潜む数学をわかりやすく解説し、数学が苦手な人にもおすすめです。統計学を絡めた実用的な内容が魅力です。
企画の意義と今後の展望
この企画は2月末まで続き、本を愛する人々に書店と図書館の両方の良さを体験してもらうことを目指しています。稲垣店長は、「両施設に足を運び、それぞれの特色を楽しんでいただければ嬉しいです」と述べています。丸善豊田T-FACE店は、約15万冊の書籍を揃え、座り読みスペースも備えており、営業時間は午前10時から午後8時までです。



