愛知・高丸食品の納豆が農林水産大臣賞受賞、5年ぶり4回目の日本一に輝く
高丸食品の納豆が農林水産大臣賞、5年ぶり4回目の日本一 (13.03.2026)

愛知・高丸食品の納豆が全国納豆鑑評会で農林水産大臣賞を受賞、5年ぶり4回目の日本一に

愛知県大府市の高丸食品が製造する「国産中粒納豆伝説」が、日本一の納豆を決める「全国納豆鑑評会」において、最優秀の農林水産大臣賞に輝きました。これは同社にとって5年ぶり4回目の日本一達成となり、その卓越した品質が再び高く評価されました。

全国納豆鑑評会での栄誉と審査の厳しさ

全国納豆鑑評会は、納豆の品質向上を目指して全国納豆協同組合連合会が主催し、昨年11月に福島県で開催されました。全国から68社が参加し、大粒、小粒、ひきわりなどの4部門に合計176点が出品されました。審査員は見た目や香り、味・食感を厳格に審査し、高丸食品の納豆がそのおいしさで頂点に立ちました。同社は2018年から2020年にかけて3連覇を果たしており、その実績が今回も光りました。

創業の歴史と納豆製造への転換

高丸食品は1963年に創業しました。当初は名古屋銘菓として親しまれたまんじゅう用のこうじを作っていましたが、高丸喜文社長(54歳)の父が関東で納豆作りを学び、納豆製造に事業を転換しました。高丸社長はスーパーなどへの納品を担当していましたが、大手メーカーとの価格競争に苦しみ、転機を迎えました。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

転機となった出会いと大豆選びへのこだわり

大きな転機となったのは、豆腐などを作る「おとうふ工房いしかわ」(愛知県高浜市)の石川伸社長(63歳)との出会いです。この出会いを通じて、高丸社長は大豆の産地を訪ね、農家の思いを知るようになりました。自ら製造に加わり、輸入大豆から国産大豆に切り替え、物語のある納豆作りに挑戦しました。

高丸社長が最も大切にするのは、農家との信頼関係です。「本当に良いものを仕入れたい」という思いから、毎年必ず北海道や地元の農家に足を運びます。三重県産や愛知県産の大豆を使用した納豆も製造し、同県内の学校給食に採用されるなど、「地産地消」にも積極的に取り組んでいます。

手作業とICTを融合した製造工程

製造工程はほぼ手作業で行われていますが、発酵の工程では情報通信技術(ICT)を活用しています。五つある発酵室や豆の温度をスマートフォンのアプリでこまめに確認し、品質管理を徹底しています。高丸社長は帰宅後も、納豆菌の活動が活発になる深夜に工場に戻り、大豆の質や季節によって変わる発酵具合を見極め、室温などを調整します。

高丸社長は「出来上がりの『いい顔』の納豆を作るために、五感を研ぎ澄まし、手作業にこだわっています」と語ります。この姿勢が、一粒一粒が美しい白色で覆われ、粘り気が非常に強い高品質な納豆を生み出しています。

高丸食品の納豆の特徴とおいしさの秘密

高丸社長によると、良い納豆は「茶色と白色の中間ぐらいの色で、強い糸を引き、透明な糸が伸びる」そうです。高丸食品の納豆はまさにこの条件を満たし、大豆本来のうまみや甘味が感じられ、タレとの相性も抜群です。客に喜ばれる納豆を追求し、「食べてほんの少しでも幸せな気分になってもらえることが喜び」と話す高丸社長の熱意が、製品に反映されています。

名城大学生サークル「日本酒研究会」のメンバーが高丸社長にインタビューし、その納豆への深い愛情と熱意に触れ、「納豆ってこんなにおいしいんだ」と改めて感じたと報告しています。高丸社長は「おいしい納豆を見極める目は誰にも負けないよ」と誇り、今後も品質向上に努めていく方針です。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ