岐阜市で「白」をテーマにした書道展が開催
読売書法会常任理事の吉澤劉石(よしざわりゅうせき)さん(73歳)が会長を務める書道団体「いづ美会」の作品展が、3月28日から29日にかけて、岐阜市美江寺町のぎふしんフォーラム2階展示ギャラリーで開催されています。今回で16回目を迎えるこの展示会のテーマは「白」に設定され、墨と紙の対比を通じて深みのある表現が追求されています。
吉澤劉石さんの作品と創作意図
吉澤さん自身も3点の作品を出展しており、創作の過程について次のように語っています。「紙の白い部分をどれだけ残すか、白を意識することで黒を考えることが重要です。墨の『潤渇』(じゅんかつ)などの技法を駆使して、全体的に立体感を出しました」。この言葉は、書道における余白の重要性と、墨の濃淡やかすれ具合による表現の豊かさを浮き彫りにしています。
展示会の準備には、27日に約15人の出展者が参加し、作品の配置や会場設営に取り組みました。吉澤さんは来場者に向けて、「ぱっと見たときの見た目で、作品から伝わる強さや優しさなどを絵画的に感じ取ってほしい」と呼びかけ、視覚的な印象を通じた情感の伝達を期待しています。
展示内容と入場情報
今回の作品展では、いづ美会の会員を中心とした約250人による合計500点以上の作品が展示されています。出展作品の多様性は以下の点で特徴づけられます:
- テーマ「白」に沿った墨と紙の調和を追求した作品群
- 吉澤劉石さんをはじめとするベテラン書家から若手まで幅広い層の参加
- 伝統的な書道技法と現代的な表現が融合したアプローチ
入場は無料となっており、広く一般の方々に書道芸術の魅力を体験できる機会を提供しています。この展示会は、地域文化の振興と書道愛好家の交流の場としても機能し、中部地方の芸術シーンに新たな彩りを添えています。



