姫路城の観光客避難用はしごが消防防災科学技術賞を受賞、文化財の安全対策を強化
姫路城の避難用はしごが消防防災科学技術賞を受賞

姫路城の観光客避難用はしごが消防防災科学技術賞を受賞

兵庫県姫路市が世界遺産・姫路城の石垣に立てかけ、観光客らを安全に避難させる専用のはしごを開発し、今年度の消防庁の消防防災科学技術賞・優秀賞を受賞しました。この賞は、消防庁長官が消防防災機器の開発や改良などに功績があった個人や団体を表彰する制度で、2025年度は全国の消防機関や大学などから70作品の応募があり、優秀賞26作品などが選ばれました。姫路市は2024年度にも大天守の火災通報・情報送信システムで奨励賞に輝いており、継続的な安全対策への取り組みが高く評価されています。

文化財の制約を考慮した避難経路の確保

開発されたはしごは、姫路城西の丸にある南北約240メートルの「百間廊下」での使用を想定しています。避難口は南側と北側のほか、「ヲの櫓」と「ヨの渡櫓」の開口部に計4か所ありますが、ヨの渡櫓開口部は高さ約4メートルの石垣上に位置し、これまで安全に地上に下りる方法がありませんでした。この課題を解決するため、姫路市は民間企業2社と連携し、長さ約5メートル、幅約50センチのはしごを開発しました。上部を曲げて石垣に安定して立てかけられる構造とし、下りやすい設計が施されています。

有事の際の迅速な避難を重視

姫路城管理事務所の平塚正人所長は、「様々な制限がある文化財において、有事の際に観光客がいち早く避難する経路を確保することに重点を置いた」と述べています。このはしごは、緊急時に観光客の安全を守るための重要なツールとして、文化財保護と防災対策の両立を実現しました。姫路市の取り組みは、歴史的建造物の安全管理における新たなモデルケースとして注目を集めており、今後の類似施設への応用が期待されます。

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