ガウディ没後100年記念展、東京で開催 サグラダ・ファミリアの原点に迫る体験型展示
ガウディ没後100年展、東京で開催 サグラダ・ファミリアの原点に迫る (01.03.2026)

ガウディ没後100年記念展、東京で開催 サグラダ・ファミリアの原点に迫る体験型展示

スペイン・バルセロナにある世界遺産「サグラダ・ファミリア」の設計で知られる建築家アントニ・ガウディ。没後100年の節目を迎え、その生涯と創作の秘密に迫る「NAKED meets ガウディ展」が、東京・天王洲の寺田倉庫G1ビルで開催されています。本展を企画した会社「ネイキッド」の広報、前田愛さん(44)に話を聞きました。

映像と音に包まれる没入感 ガウディの創作過程を追体験

展示は七つのエリアに分かれており、ガウディの生涯をたどるように構成されています。前田さんによると、今回のキーワードは「原点」。幼少期や学生時代にも焦点を当て、計算や図面に頼らずに設計する非凡な発想について、スケッチなどを用いて詳しく紹介しています。

大きな特徴は、体験型の展示が多く設けられていることです。直線を曲線のように見せるガウディ独自の仕掛けを体験したり、糸とおもりを使った「ポリフニキュラー模型」で理想的なアーチや構造について考えたりできます。さらに、人工知能(AI)を活用して、ガウディが作ったような構造の建築を再現するコーナーも用意されています。

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建築を「見る」だけでなく、創作過程を追体験できる展示について、前田さんは「美術や建築に詳しくない方にも、直感的に楽しんでほしい」と説明します。プロジェクションマッピングでサグラダ・ファミリアを紹介するコーナーでは、壁や床も一体となり、空間そのものが作品として現れ、映像と音に包み込まれるような感覚を味わえます。写真や映像を超えた没入感があり、体験することで初めて理解できる展示だと感じました。

トレンカディス技法や参加型展示 来場者が創作に参加

割れたタイルの破片などを使うガウディが好んだ装飾技法「トレンカディス」も印象的でした。この技法はバルセロナのグエル公園内にあるトカゲの像にも使われており、展示ではこの像の色をタッチパネルで選択し、好きな配色に変えられるコーナーも設けられています。

さらに、トレンカディスに使われるタイルをモチーフにした参加型展示では、色とりどりの紙に絵やメッセージを書いて、ひとつの大きな模様を制作します。来場者も創作の一部を担うことで、鑑賞するだけでなく自ら関わることで、ガウディの思想がより実感を伴って伝わってきます。

会場内には、公式アンバサダーを務め、大学院で建築を学んだ経験を持つHey! Say! JUMPの伊野尾慧さんによる解説動画もあり、建築を身近に感じられる構成になっています。

現代に生き続けるガウディの思想 サグラダ・ファミリアの現在

サグラダ・ファミリアは現在も建築が進められており、中心となる全長172.5メートルの「イエスの塔」は今年、完成予定です。今回の展覧会は、ガウディという歴史的な建築家を過去の存在とするのではなく、現代の私たちの感覚に引き寄せ、今もなお生き続ける思想として提示していると感じました。

自然から着想を得るガウディの姿勢に心を動かされ、いつかサグラダ・ファミリアを自分の目で見てみたいと思わせる展示です。東京での開催は、建築ファンだけでなく、幅広い層にガウディの魅力を伝える貴重な機会となっています。

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