長崎・対馬で「百手祭り」開催、60メートル離れた鬼の的へ矢を放ち無病息災を祈願
対馬の百手祭り、60メートル離れた鬼の的へ矢を放つ (30.03.2026)

長崎・対馬で伝統の「百手祭り」が開催、60メートル離れた鬼の的へ矢を放ち地域の繁栄を祈願

長崎県対馬市美津島町小船越において、地域の繁栄や無病息災、大漁豊作などを祈願する伝統神事「百手祭り」が3月27日に行われました。この祭りは、小船越地区を見下ろす阿麻氐留神社の境内で実施され、多くの住民が参加して古くからの習わしを継承しました。

射手が約60メートル離れた的を狙い、矢を放つ神事の様子

祭りでは、阿麻氐留神社の弓場から約60メートル離れた場所に、直径約1.8メートルの大的と約1メートルの小的が設置されました。これらの的には「鬼」と書かれており、邪気を払う象徴として用いられています。代々、射手を務めるのは同神社近くの早田家で、現在は当主の早田彰士さん(67)がその役割を担っています。

宮司や地域の住民らが見守る中、早田さんは「矢が渡ります」と告げられると、大小の的を狙って計9本の矢を次々に放ちました。この神事では、矢が的に当たることが特に重要視されており、小的に1本が命中すると、会場からは大きな拍手と歓声が上がりました。早田さんの熟練の技が光る瞬間となり、参加者たちは伝統の重みを実感しました。

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住民たちが家族の健康と平穏を願い、祭りに参加

祭りを見守った男性(54)は、「家族が健康で平穏に過ごせるよう願いました」と語り、この神事への深い思い入れを明かしました。百手祭りは、単なる行事ではなく、地域コミュニティの結束を強め、未来への希望を共有する場としての役割も果たしています。無病息災や大漁豊作を祈ることで、対馬の豊かな自然と文化を守り続ける意思が示されました。

この祭りは、毎年行われており、地域の伝統を次世代に伝える重要な機会となっています。早田家のような家系が射手を務めることで、歴史的な連続性が保たれ、祭りの神聖さが維持されています。参加者たちは、矢が的に当たる瞬間に、一年の無事を願い、地域の繁栄を祈りました。

対馬市では、こうした伝統行事が地域活性化にも貢献しており、観光資源としても注目されています。百手祭りを通じて、地元の文化や歴史が広く知られることで、さらなる発展が期待されています。今後もこの貴重な神事が継承され、多くの人々に親しまれることを願う声が上がっています。

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