山本能楽堂、ルーマニア「シビウ国際演劇祭」で殿堂入り
大阪の能楽師・山本章弘が運営する山本能楽堂(大阪市中央区)が、ヨーロッパ三大演劇祭の一つであるルーマニアの「シビウ国際演劇祭」の「ウォーク・オブ・フェーム」を受賞することが決定した。これは演劇祭の「殿堂入り」に相当する名誉であり、劇場としての受賞は初めての快挙となる。授賞式は6月27日にシビウで行われる予定だ。
ウォーク・オブ・フェームとは
同演劇祭では、2013年に「舞台芸術における卓越性を顕彰する恒久的な文化的ランドマーク」として「ウォーク・オブ・フェーム」を創設。受賞したアーティストの名前と星形を刻んだプレートが街角に設置される。日本人では演出家・俳優の串田和美、歌舞伎俳優の中村勘三郎、劇作家の野田秀樹、俳優の佐々木蔵之介らが受賞しており、劇場としては山本能楽堂が初めてとなる。
能の魅力を世界へ発信
山本能楽堂は2016年から毎年、この演劇祭に参加。新型コロナウイルスの感染拡大期間中はオンラインで作品を配信するなど、工夫を凝らして能の魅力を発信してきた。古典作品の「石橋(しゃっきょう)」や「安達原(あだちがはら)」のほか、ゲーテの「ファウスト」を基にした新作能も披露し、多くの観客を魅了してきた。
山本章弘の喜びの声
山本は「能はチームで上演するもの。『NOH THEATER(能楽堂)』の名称が路上に刻まれることで、能が世界に広く認知され、後に続く能楽師をはじめ、日本の伝統芸能に携わる皆さんの励みになればと願っています」と喜びを語った。



