茨城県牛久の旧飯島家住宅、国登録有形文化財に答申 明治天皇宿泊の歴史的建造物
茨城県牛久市牛久町に所在する旧飯島家住宅が、国の登録有形文化財(建造物)として新たに登録される見通しとなりました。文化審議会は、同住宅に関連する「主屋」「蔵」「門及び塀」の3件を登録するよう答申し、正式決定されれば、茨城県内の登録有形文化財の建造物は合計310件に達します。
江戸時代の牛久宿で中心的な役割を果たした飯島家
牛久市によると、飯島家は江戸時代に旅籠屋を経営し、運送用の人馬の交代を手配する問屋役として、牛久宿の中心的な役割を担っていました。この歴史的背景が、文化財としての価値を高める要素となっています。
答申された3件の建造物の詳細
今回答申されたのは、いずれも牛久市が所有する以下の3件です。維持管理の観点から、内部は通常非公開となっています。
- 主屋: 木造一部2階建てで、1871年(明治4年)に建設され、後年に増築されました。室内には透彫欄間の付書院など上質なつくりが見られ、1884年(明治17年)には明治天皇が宿泊した記録が残っています。
- 蔵: 1917年(大正6年)に築かれた建物で、主屋の西側に位置します。書物や文書、金品を保管する文庫蔵として使用されていました。
- 門及び塀: 同じく1917年ごろに建設され、水戸街道に面して建っています。塀の総延長は39メートルに及び、当時の建築技術を反映しています。
これらの建造物は、地域の歴史を伝える貴重な遺産として、今後も保存と活用が図られる見込みです。



