福岡県が新たに7件の文化財を指定、桜井大神宮や淡水魚類化石群が選定
福岡県教育委員会は3月13日、建造物や絵画、古文書など計7件を新たに県の文化財に指定することを決定しました。これにより、県指定文化財の総数は計711件となり、歴史的・学術的価値の高い遺産の保護がさらに強化されます。
有形文化財として桜井大神宮を指定
有形文化財には4件が選ばれ、そのうち建造物として糸島市の桜井大神宮が指定されました。この神社の社殿は1625年(寛永2年)に建立され、1645年(正保2年)からは20年ごとに建て替える式年遷宮が執り行われていました。明治時代の廃藩置県により福岡藩の保護がなくなって途絶えましたが、部分修理などを通じて現在まで維持されています。式年遷宮で福岡藩が直接造営した社殿の唯一の遺構として、貴重な歴史的価値を有しています。
天然記念物に淡水魚類化石群を指定
天然記念物としては、18種の淡水魚類化石「関門層群脇野亜層群産出魚類化石群」が指定されました。この化石群は中生代白亜紀前期(約1億2000万年前)に堆積したとされ、北部九州から山口県西部に分布する地層から発見されました。現在、北九州市立自然史・歴史博物館で常設展示されており、古代の生態系を解明する上で重要な学術的資料となっています。
今回の指定により、福岡県の文化財保護の取り組みが一層進展し、地域の歴史や自然環境の理解を深める機会が広がることが期待されます。県教育委員会は、これらの文化財の保存と活用を通じて、教育や観光への貢献を目指しています。



