文化庁編『歴史と文化の町並み事典 増補改訂版』発売 全国129地区の伝統的建造物群を解説
『歴史と文化の町並み事典』増補改訂版発売 全国129地区を紹介

文化庁編『歴史と文化の町並み事典 増補改訂版』が発売 全国の伝統的建造物群を網羅

文化庁編『歴史と文化の町並み事典 増補改訂版』が、中央公論美術出版から2026年3月6日に発売された。この本は、重要伝統的建造物群保存地区に選定された全国129地区を、見開き2ページで詳細に解説している。北は北海道函館市元町末広町から南は沖縄県竹富町竹富島まで、日本の多様な町並みをカバーする。

歴史学者・倉本一宏氏が語る町並みの魅力

歴史学者で国際日本文化研究センター名誉教授の倉本一宏氏は、本書について次のように評している。「古い町並みを歩くのは楽しいものである。詳細な地形図と写真、町の歴史を説明した解説があれば、さらに楽しくなる」と述べ、本書の実用性と教育的価値を強調した。

倉本氏は、訪れたことのある地区では思い出を新たにし、未踏の地区では訪問欲求を駆り立てられると指摘。「それほど魅力的な町並みばかりなのである」と、その魅力を語った。また、北から順に読むことで、自身の訪問経験を振り返ったり、新たな町並みを想像したりする楽しみがあると付け加えた。

本書の特徴と読者の反響

本書は、各地区について以下の要素を提供している:

  • 詳細な地形図
  • 豊富な写真
  • 町の歴史を解説したテキスト

これにより、読者は自宅にいながら、日本の伝統的な町並みを深く理解できる。倉本氏は、「こんな町並みがあるのかと想像をふくらませながら読むのも、楽しいものである」と、本書が読者の好奇心を刺激する点を評価した。

価格は5500円で、歴史や文化に興味のある読者や、旅行計画を立てる人々にとって貴重な資料となる。本書は、日本の文化遺産の保存と普及に貢献する一冊として期待されている。

倉本一宏氏は1958年生まれの歴史学者で、専門は日本古代史や古記録学。著書に『平安時代の男の日記』などがあり、NHK大河ドラマ「光る君へ」の時代考証も務めた経験を持つ。その専門的見地から、本書の内容を高く評価している。