春の訪れを告げる郡山の名物「源平だんご」、120年の歴史と限定販売の魅力
間もなく桜の季節を迎える中、郡山市の名所である開成山公園での花見に欠かせない一品が、公園近くの国道49号沿いに位置する「旅館 源平」で販売される「源平だんご」です。この団子は、こしあんやしょうゆだれがたっぷり絡んだ軟らかい紅白の団子で、串に刺さずに容器に入れて提供されるのが特徴です。桜の時期にしか販売されない限定品であり、毎年この時期になると多くの人々が訪れ、店の前には長い列ができる光景は、近隣地域の春の風物詩として定着しています。
明治時代から続く120年の伝統と名前の由来
旅館 源平は、明治時代に団子屋と食堂として創業し、団子の販売は現在まで約120年にわたって続いています。4代目社長の池田毅さん(64歳)によると、かつて団子を販売している時は白旗を、販売していない時は赤旗を店前に掲げていたそうです。当時、店で団子を食べていた旧制安積中の生徒たちが、この旗を源平合戦の平氏の赤旗と源氏の白旗になぞらえたことが、「源平だんご」という名前の由来になったと伝えられています。
6種類の味わいと生産方法、価格帯
源平だんごの味は、こしあん、しょうゆ、ごま、ずんだなど、全部で6種類が用意されています。作り置きができないため、営業中の売れ行きに合わせて随時生産されるのが特徴で、新鮮さを保っています。価格は容器の大きさによって異なり、400円から1400円の範囲で設定されており、様々なニーズに対応しています。
2022年の地震の影響と今後の展望
旅館業は、2022年に発生した本県沖地震の影響などにより休業していますが、団子の販売は現在も継続されています。池田さんは「できる限り団子の販売を続けていきたい」と語り、妻の美香子さん(61歳)も「春が近づくと、毎年来てくれるお客さんの顔が浮かびます」と、地域との絆を感じる思いを明かしています。今年の団子の販売は、4月28日までの予定となっています。
旅館 源平は、郡山市開成3の4の3に位置し、電話番号は024・922・2496です。営業時間は午前9時から午後5時までですが、商品がなくなり次第終了するため、早めの訪問が推奨されます。この伝統ある団子は、春の訪れを祝う郡山の文化として、今後も愛され続けることでしょう。



