前田育徳会が創立100周年を迎え、記念式典を開催
金沢を本拠地とし、百万石以上の規模を誇った大名家「加賀前田家」の文化財を保存・公開する「前田育徳会」が、創立100周年を迎えました。これを記念した式典が2月26日、東京都目黒区にある旧前田家本邸洋館で盛大に行われました。
関東大震災を契機に設立された文化財保護団体
前田育徳会の前身は、関東大震災の惨状に直面した第16代当主の前田利為(としなり)氏が、文化財保全の必要性を痛感し、1926年に設立した育徳財団です。利為氏には、前田家ゆかりの美術館を開設するという長年の夢がありました。
式典では、第19代当主の前田利宜(としたか)氏が挨拶に立ち、「期間限定ではありますが、利為公が夢にまで見た美術館が実現し、感謝の念に堪えません」と述べ、先祖の思いが形となった喜びを語りました。
特別展「百万石!加賀前田家」の開催が決定
100周年を記念し、同会が所蔵する貴重な文化財を一般公開する特別展「百万石!加賀前田家」が開催されることが発表されました。この展示会は読売新聞社などが主催し、甲冑や刀など約240点の品々が展示されます。
展示会の開催概要は以下の通りです:
- 会期:2026年4月14日から6月7日まで
- 会場:東京国立博物館(東京都台東区)
- 展示内容:加賀前田家ゆかりの甲冑、刀、美術品など
文化庁長官も祝辞、日本の宝としての価値を強調
式典には、都倉俊一・文化庁長官が来賓として出席し、祝辞を述べました。都倉長官は、「前田家の宝であるとともに、日本の宝でもあります。これらの文化財を後世に伝える努力に、深く敬意を表したいと思います」と語り、前田育徳会の100年にわたる文化財保護活動を称えました。
前田育徳会は、加賀前田家の豊かな歴史と文化を後世に伝える重要な役割を果たしてきました。今回の特別展は、その活動の集大成として、多くの人々に加賀前田家の遺産を紹介する貴重な機会となるでしょう。



