5位入賞の北村陽さん、22歳で既に自分の「声」持つ大器 大局見据える成熟の音
5位入賞の北村陽さん、22歳で既に自分の「声」持つ大器

5月30日までベルギー・ブリュッセルで開催されていたエリザベート王妃国際音楽コンクールのチェロ部門で、北村陽さん(22)が第5位に入賞した。北村さんは、22歳にしてすでに独自の「声」を持つ大器として注目を集めている。

最初の一音で引き込む独自の世界

北村さんの演奏は、最初の一音で聴き手をぐっと自身の世界に引き込み、場の空気を一変させる力を持つ。若々しい疾走感がありながら、感情のままに突っ走ることはなく、技術を誇らず柔軟で、常に冷静に大局を見据えている点が特徴だ。

本選でのプロコフィエフ協奏曲

本選で演奏したプロコフィエフの協奏曲では、指揮者と時折笑みを交わし、音楽を心から楽しんでいる風情が見られた。諧謔、皮肉、センチメンタルな歌心、古典派の時代への憧憬など、プロコフィエフの多様な表情を、鮮やかにギアを切り替えながら存分に聴かせた。オーケストラとのスリリングな掛け合いには、楽章間で客席からブラボーの声が飛び、拍手が起きるハプニングも発生した。

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委嘱新作「Four…」への挑戦

本選用の委嘱新作「Four…」にも果敢に挑み、現代音楽への適応力も示した。北村さんの今後の成長が期待される。

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