埼玉県立近代美術館に新たな名作「ボールチェア」登場、未来への挑戦を体感できる座れるイベント開催
埼玉県立近代美術館に「ボールチェア」登場、座れるイベント開催

埼玉県立近代美術館に新たな名作「ボールチェア」がお目見え、未来への挑戦を体感できる座れるイベントを開催

デザイン性に優れたいすを収集し、「椅子(いす)の美術館」として親しまれる埼玉県立近代美術館(さいたま市浦和区)に、新たな看板作品が今月加わりました。フィンランドの世界的デザイナー、エーロ・アールニオが手がけた「ボールチェア」です。この名作を実際に座って体験できるイベントが、19日と26日の両日に開催されます。

ボールチェアの特徴と歴史的背景

ボールチェアは、家具デザインで高い評価を受けるアールニオの代表作で、1963年にデザインされ、1966年に製品化されました。球体が宙に浮かぶような構造とポップな色彩が特徴です。展示品は、球状の外殻が白く、内部の座面が黒い配色で、アールニオ自身が最も好んだデザインとされています。

この椅子は、米国とソ連が宇宙開発を競い、古い価値観を刷新するアートの潮流が生まれた時代に生まれました。同館は「ユートピア的な近未来を予感させ、宇宙旅行やSFに魅了された大衆の志向にも合致した」と評しており、未来への挑戦を象徴する作品です。

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クラウドファンディングによる購入と展示の詳細

ボールチェアの購入には、昨年8月から11月にかけて、初めてふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングで寄付が募られました。目標額150万円に対し、約60万円が集まり、その資金が購入費用に充てられました。展示は7日から1階で始まっており、鑑賞は可能ですが、普段は座ることができません。

同館は1982年の開館当初から、近代以降の名デザインのいすを収集してきました。所蔵品は北欧デザインを中心に約70種類あり、無料スペースや展示室で公開されています。多くは実際に座ることができ、公開品は入れ替え制で、「今日座れる椅子」のリストをホームページや館内掲示で知らせています。

現在公開中の名作いすと今後の活用方針

現在、館内では40種余りのいすが公開中です。例えば、米女優マリリン・モンローの唇をイメージした真っ赤なソファ「ボッカ(口)」や、カラフルな丸いクッションが連なる奇抜なデザインの「ネルソン・マシュマロ・ソファ」など、いす愛好家垂ぜんの名作が並んでいます。

ボールチェアは今後、イベントや子ども向けの教育活動などに活用される方針です。同館の担当者は「実際に座ることで、小さな子どもから大人まで幅広い方にアートを体感してもらえる。ぜひ触れてほしい」と話しています。

座れるイベントの詳細

ボールチェアに座れるイベントは、19日と26日の午後1時半から4時半まで開催されます。参加は無料で、先着順のため申し込みは不要です。この機会に、未来を感じさせるデザインを直接体験してみてはいかがでしょうか。

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