侍ジャパン、WBCで4強逃す 大谷翔平の二刀流実現せず、山本由伸は球数制限で苦戦
侍ジャパンWBC4強逃す 大谷二刀流実現せず、山本制限 (17.03.2026)

侍ジャパン、WBCで4強入りならず 大谷翔平の二刀流実現せず、山本由伸は球数制限で苦戦

2026年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)において、侍ジャパンは初めて4強入りを逃す結果となった。大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)を筆頭に、過去最多となる8人の大リーガーを擁しながらも、様々な制約がチームの戦略に影を落とした。

大谷翔平、打者専念で二刀流断念 絶大な貢献も投手登板は実現せず

大谷翔平は右肘手術後の復帰途上にあるため、今大会は指名打者として代表入りした。ベネズエラとの準々決勝を2日後に控えた12日、試合会場のローンデポ・パークでは、大谷が実戦形式の投球練習を行い、約60球を投げ込む姿が見られた。首脳陣からは「代表投手の中で一番状態がいい」との声も漏れたが、最終的に「投手・大谷」は実現しなかった。

大谷は「快く送り出してくれた球団への誠意」を理由に、打者に専念する当初のプランを貫いた。打撃面では絶大な貢献度を示したものの、世界屈指の投手でもある大谷が登板できないことは、チームにとって痛手となった。準々決勝では6投手が計8失点を喫し、日本のWBC史上ワーストとなる逆転負けを喫した。井端弘和監督は試合後の記者会見で、「大谷が投げていたら」との質問に対し、「投げられたなら、先発をさせていた」と述べ、理想的な起用ができない歯がゆさをにじませていた。

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山本由伸、球数制限で登板機会に制約 大リーガー8人に様々な制約

山本由伸(ドジャース)は代表合流前の2月中旬時点で、球数を巡る取り決めがあることを示唆していた。1次ラウンドの台湾戦では、大量リードの三回二死満塁の場面で53球で降板し、大会規定の65球に達する前のイニング途中での交代を余儀なくされた。井端監督は「球数が決まっていた」と説明し、球団側の制約が影響したことを明かした。

大リーガーが代表戦に出場可能となったのは3月2日の強化試合からで、山本は代表での登板機会がない「ぶっつけ本番」のマウンドでもあった。野手陣も自チームでの調整を優先せざるを得ず、代表合流は2月下旬となった。国内組が宮崎での事前合宿で繰り返し取り組んだサインプレーを、岡本和真(トロント・ブルージェイズ)や村上宗隆(シカゴ・ホワイトソックス)らと再確認する時間も大会直前に必要となり、調整面での課題が浮き彫りとなった。

日米間の調整力が鍵 今後の監督に求められるマネジメント能力

今やWBCには大リーグの主力選手が多数参戦するようになり、侍ジャパンでもその存在は引き続き不可欠となる。しかし、代表チームとはいえ、シーズン直前に日米各球団から主力を預かる立場であるため、故障防止などを理由とした様々な制約が付きまとう。

今大会は従来の最多だった2009年大会の5人を上回る8人の大リーガーが集まったが、大谷以外にも制約があった。日米間の移動距離や球団側の要請を考慮しつつ、最適な起用法や調整法を導き出すマネジメント能力が、この先の監督には求められそうだ。侍ジャパンは世界一奪還に向け、これらの課題を克服する必要がある。

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