滋賀学園、甲子園で奮闘も一歩及ばず
第98回選抜高校野球大会第6日の24日、滋賀学園は2回戦で八戸学院光星(青森)と対戦し、4-5で惜敗した。試合は中盤まで1点を奪われては追いつく展開が続き、六回二死満塁の好機で土井悠慎選手が2点適時打を放ち逆転に成功。しかし、直後に同点とされ、八回に勝ち越しを許す結果となった。
先発・奥間投手の力投と課題
先発の奥間賢投手は8回を一人で投げ抜き、力投を見せた。目標としていた5失点以内に収めた点は評価されるが、暴投など要所でのミスが響いた。山口達也監督は「小さなミスが多かった。夏に向けてプレーの精度を高める必要がある」と指摘した。
勝負の場面で白球がグラブに
1点を追う九回二死二塁。勝敗が分かれる局面で吉森爽心選手は打席に立った。低めの球は見送り、狙っていた高めスライダーをバットで捉え鋭い打球を放ったが、二塁手のグラブに吸い込まれた。吉森選手は「一歩成長できたが、まだまだ」と悔しさをにじませた。
練習の成果とさらなる高みへ
昨春も甲子園に出場しながら初戦敗退した吉森選手は、悔しさを胸に「チームのために打たなければ」と誓った。昨秋からは打撃フォームの改善に取り組み、体重を5キロ減らしてスイングスピードを向上させた。今大会では1回戦で勝ち越しの適時三塁打を放ち、自信を持って打席に立てるようになったが、慢心はなかった。2回戦前にも相手投手の傾向を徹底分析し、変化球が高めに浮くことを見抜いていた。
アルプス席からの熱い応援
アルプス席では、チアリーディング部のコーチ・村井三幸さんが野球部員らに熱烈な指導を行った。約10年前からダンスの振り付けを担当し、「変なダンス」としてSNSで話題に。今春から息子も高校野球を始めるため、いつも以上に力が入るという。村井さんは「出場できなくても腐らず、自分が打席に立った時にしてもらいたい応援を」と声をかけ、選手たちを励ましてきた。
夏への決意と再起を誓う
滋賀学園の選手たちはこの試合を通じて「一歩成長できた」と実感しながらも、満足はしていない。練習を重ねて勝負強さを身につけ、夏の甲子園に戻る覚悟を固めている。かつてアルプス席でダンスをしていた奥間投手が憧れの舞台で投げる姿に、村井さんは「非常にうれしい。彼ならやってくれるはず」と目を細めていた。



