同志社大アメフト部が不祥事防止研修を継続、全米制覇選手の言葉が羅針盤に
同志社大アメフト部が不祥事防止研修、全米選手の言葉が指針

同志社大アメフト部が不祥事防止研修を継続、全米制覇選手の言葉が羅針盤に

同志社大学アメリカンフットボール部では、2月中旬に新4年生以下の部員約90人を対象とした再発防止研修が実施された。この研修は、4年前に複数の選手が準強制性交罪で起訴された事件を教訓として継続されている取り組みである。

「人ごとではない」という意識を醸成

研修の冒頭で、橋詰功ヘッドコーチは「忘れてええことかな。人ごとではないよ」と部員たちに問いかけた。この言葉は、事件の記憶が風化しつつある中で、当事者意識を再確認させる重要なメッセージとして発せられた。現役部員の多くは事件後に入学した世代であり、選手の入れ替わりによって危機感が薄れる可能性が懸念されている。

講師を務めたのは、アスリート教育に詳しい追手門学院大学の吉田良治客員教授である。研修では、「不祥事は自分に関係ないと思うか」「学生生活で成し遂げるべきことは何か」などの設問が投げかけられ、各部員が自らの答えを考える訓練が行われた。正解があるわけではなく、周囲に流されずに自分なりの考えを養うことが目的とされている。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

「負の遺産」を受け継ぐ覚悟

橋詰ヘッドコーチは、事件当時に「もう(部は)いらん」と厳しい目にさらされた経験を振り返り、再発防止への決意を強調した。馬込侑利主将(3年)も「全員で当事者意識を持ち、問題から逃げない」と表情を引き締め、二度と過ちを犯さないという覚悟を示した。この「負の遺産」を受け継ぐ意義は、単なる反省を超えて、部全体の倫理観向上に結びつけられている。

全米制覇選手の言葉が指針に

研修では、アメフトで全米を制したある学生選手の言葉が紹介された。「究極のゴールは全米制覇ではなく、社会を豊かにすることだ」という発言は、勝利至上主義に陥らず、社会の模範となることを目指す姿勢を表している。学生アスリートの不祥事が問題視される現代において、この言葉は一人一人が胸にとどめるべき指針として位置づけられている。

同志社大学アメリカンフットボール部は、この研修を通じて、競技力向上だけでなく、人間性の育成にも重点を置く姿勢を明確にした。事件から4年が経過する中で、再発防止への取り組みは単なる形式ではなく、部員の成長を促す実践的な訓練として定着しつつある。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ