巨人が「先発完投できる投手」育成に注力、園田純規らすでに昨季超えのハイペース
巨人、先発完投育成に注力 園田純規ら昨季超え

巨人が「先発完投できる投手を作る」という方針を掲げ、二軍で積極的な育成を進めている。その成果が早くも現れ始めており、育成3年目の右腕・園田純規投手(20)は5日に行われたハヤテ戦で完封勝利を収め、今季2度目の完投を記録した。チーム全体ではすでに4度目の完投となり、昨季のシーズン通算3完投を上回るハイペースで推移している。

園田純規、九回のピンチを乗り越え完封

ハヤテ戦、先発した園田は九回まで投げ抜く覚悟でマウンドに上がった。球数は100球を超え、一死から3連打を浴びて満塁のピンチを迎えたが、石井琢朗二軍監督は動かず、園田自身も「1点もやらない。最後まで投げる」と決意。最後はフォークで二ゴロ併殺に打ち取り、完封で2勝目を挙げた。被安打は11に達したものの、粘りの投球で無失点に抑えた。

チーム方針としての完投重視

この完投は巨人二軍にとって今季4度目で、ファーム・リーグ3地区計14チームの中で最多となる。園田のほか、山田龍聖投手(25)、森田駿哉投手(29)の両左腕も完封を記録している。山口鉄也二軍投手チーフコーチは「二軍でしっかり球数を投げられなければ、一軍で長い回を抑えることはできない。先発完投できる投手を作ろうという、一軍も含めたチーム方針です」と説明する。

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開幕に際し、二軍の先発投手陣には完投を意識するよう指示。投球内容が悪くても、できるだけ100球程度は投げさせる方針でスタートした。出力を落とさずに長い回を投げる体力を養うとともに、「状態が良くても悪くても、先発を任された以上は責任感を持って投げてもらう」という狙いもあるという。

完投指令がもたらす成長

完投指令は選手の成長のきっかけにもなっている。園田は4月21日の西武戦で6失点完投負けを喫したが、その経験から多くの学びを得た。中盤まで好投したものの、疲れが出た八、九回に2本塁打を含む4失点。苦い131球を投げ、「勝負所での一球の重みを知った」と振り返る。この反省を生かし、完封したハヤテ戦の九回では、それまでほとんど使っていなかったフォークをあえて選択し、打者の読みを外して窮地をしのいだ。

「9回を投げきるには、配球や打者との駆け引きをより意識する必要がある。完投するつもりで登板すると、学びも多い」と園田。心身ともにタフな先発投手を育成するための取り組みが、着実に実を結びつつある。

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