大型ビジョンで若隆景の取組を応援する市民ら。優勝決定戦で勝利すると歓声が上がった。24日午後、福島市・JR福島駅西口駅前広場。
地元福島で歓喜の瞬間
大相撲夏場所千秋楽の24日、若隆景の地元福島市のJR福島駅西口駅前広場では、大型ビジョンの前に市民やファン約400人が集まり、若隆景のしこ名が入ったタオルやうちわを手に声援を送った。優勝が決まった瞬間、広場は歓喜の渦に包まれた。
優勝決定戦を妻とともに見守った福島市の公務員の男性(48)は「けがを乗り越えて、また優勝することができて本当によかった」と興奮気味に話した。若隆景が霧島を押し出すと、思わず歓声が漏れ、涙がにじんだ。「郷土力士からもらう力が、こんなにも大きいとは思わなかった」と言葉を絞り出した。
若隆景の母校東洋大OBの男性(84)=福島市=は「優勝は簡単にとれるものではない。先輩として大変誇らしい」と笑顔を見せた。県外のファンの姿もあり、名古屋市の71歳は「若隆景の優勝は私にとって念願だった。最後の一番に、これまでひたむきに頑張ってきた成果が出た。言葉にできないほどうれしい」と喜びをあらわにした。
真っ向勝負に称賛
関係者からも喜びの声が上がった。学法福島高相撲部で若隆景を指導した二瓶顕人監督は「真っ向勝負して圧倒的な力を見せつけた。自分の相撲を取り切って優勝を決めたのはさすがだ」と舌を巻く。今場所光った立ち合いの鋭さについては「右肘をけがしたことで、頭で当たって左おっつけで、相撲を取らざるを得なくなった。それが、いつもよりも深い前傾姿勢につながっている」と言う。「番付を上げてほしいのはもちろんだが、誰もが相撲の巧みさを褒めたたえるような、角界のお手本になるような存在になってほしい」と期待した。
大波三兄弟福島後援会の作田謙太郎会長は「初日から4連勝を決めるなど今場所は勢いがあった。次の場所も変わらず力強い相撲を続けてほしい」とさらなる活躍にエールを送った。



