松下みなみ、三足のわらじで女子サッカーを牽引 WEリーグ昇格へ鹿児島の夢を追う
松下みなみ、三足のわらじでWEリーグ昇格へ鹿児島の夢を追う

松下みなみ、三足のわらじで女子サッカーを牽引 WEリーグ昇格へ鹿児島の夢を追う

女子サッカーの社会人チーム「ミゴカリッサ鹿児島」(鹿児島市)が、2026年2月に九州リーグ2部への昇格を決めた。この快挙を支える中心人物が、選手であり、監督であり、運営会社の社長を務める松下みなみさん(29歳)だ。三つの役割を担いながら、彼女が目指すのは日本女子サッカーのトップリーグであるWEリーグへの参入であり、「鹿児島に女子プロサッカーチームを作りたい」という強い夢を抱いている。

昇格を決めた決定的な試合

2月15日、九州リーグ2部7位との入れ替え戦が行われた。試合前、松下さんは選手たちと円陣を組み、「これまで積み上げてきたものをここでぶつけましょう」と監督として激励した。自身も守備の要としてフル出場し、35分には自ら得点を挙げる活躍を見せた。試合は13-0の大勝で、悲願の昇格を決めた。松下さんは「選手たちが結果を出してくれた」と、経営者としての立場から安堵の表情を浮かべた。

サッカーへの情熱と転機

松下さんは鹿児島市出身で、小学4年生の頃にサッカーを始めた。県内の神村学園中等部を経て、仙台市の常盤木学園高校、日本体育大学でプレーを続けたが、膝のけがの影響で大学で引退を余儀なくされた。その後、鹿児島県内の高校で非常勤講師を務めていた25歳の時に、転機が訪れた。

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男子サッカー部の指導を頼まれたことをきっかけに、再びサッカーに関わるようになると、鹿児島市内で保育園などを運営する社会福祉法人の理事長から、女子チームの監督就任の依頼が舞い込んだ。松下さんは、鹿児島県内には神村学園高校などの強豪校があるものの、社会人になっても続けられるチームがなく、人材が県外に流出している現状を痛感していた。「鹿児島に残ってもらえる、帰ってきてもらえる受け皿が必要だ」と考え、この依頼を快諾した。

WEリーグへの夢と地域への貢献

松下さんは、三足のわらじを履きながら、チームの運営や選手育成に尽力している。彼女の目標は明確で、WEリーグへの昇格を通じて、鹿児島に女子プロサッカーチームを創設することだ。これにより、地元の若い選手たちが県外に出ることなく、プロとしての道を歩める環境を整えたいと語る。

チームの成功は、地域スポーツの活性化にもつながっている。松下さんは「サッカーを通じて、鹿児島の魅力を発信し、地域社会に貢献したい」と意気込む。今後も選手としての技術向上、監督としての戦術構築、社長としての経営手腕を磨きながら、WEリーグへの道を着実に進めていく方針だ。

松下みなみさんの挑戦は、女子サッカーの新たな可能性を拓くだけでなく、地方創生のモデルケースとしても注目を集めている。鹿児島から世界へ――その夢の実現に向けて、彼女の歩みは続く。

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